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『シング・ストリート 未来へのうた』監督ジョン・カーニーの溢れる音楽愛と80年代ロックの数々

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『シング・ストリート 未来へのうた』監督ジョン・カーニーの溢れる音楽愛と80年代ロックの数々

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『シング・ストリート 未来へのうた』あらすじ

1985年、大不況のダブリン。人生の14年、どん底を迎えるコナー。父親の失業のせいで公立の荒れた学校に転校させられ、家では両親のけんかで家庭崩壊寸前。音楽狂いの兄と一緒に、隣国ロンドンのMVをテレビで見ている時だけがハッピーだ。ある日、街で見かけたラフィーナの大人びた美しさにひと目で心を打ちぬかれたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。慌ててバンドを組んだコナーは、無謀にもロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると決意、猛特訓&曲作りの日々が始まったー。


Index


バンド出身、ジョン・カーニー監督による音楽映画の集大成



 1972年にアイルランドのダブリンで生まれ、ロックバンドThe FramesのベースとPV制作担当を経て映画監督に転身し、2007年の『ONCE ダブリンの街角で』の成功により世界的に知られるようになったジョン・カーニー。オリジナル脚本で音楽にこだわり続けてきたカーニー監督の集大成的な映画が『シング・ストリート 未来へのうた』(16)だ。


 1996年のデビュー作『November Afternoon』以来、カーニーは8本の長編を監督しているが、単独で脚本も兼ねた作品は4本。そのうちの3本が『ONCE』、『はじまりのうた』(2013)、そして『シング・ストリート』なので、音楽映画を一途に追求している作家と言っていいだろう。


『ONCE ダブリンの街角で』予告


 なお、『ONCE』で主演を務めたグレン・ハンサードは、かつてカーニーが在籍したThe Framesのフロントマンであり、『シング・ストリート』は監督がダブリンで過ごした少年時代を半ば自伝的に描いたものとされる。カーニーの音楽映画には彼自身の人生が投影されているのだ。



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