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『SUNNY 強い気持ち・強い愛』オリジナル徹底比較・楽曲篇――1990年代「普通のヒット曲」たちの豊かさを再発見する

(C)2018「SUNNY」製作委員会

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』オリジナル徹底比較・楽曲篇――1990年代「普通のヒット曲」たちの豊かさを再発見する

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『SUNNY 強い気持ち・強い愛』あらすじ

日本中の女子高生がルーズソックスを履き、空前のコギャルブームに沸いた90年代、そんな時代に青春を謳歌した女子高校生の仲良しグループ「サニー」のメンバー6人は、22年の時を経てそれぞれ問題を抱える大人になっていた。専業主婦の奈美は、ある日、久しぶりにかつての親友・芹香と再会するが、彼女は末期ガンに冒されていた…。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」。芹香の願いを叶えるため、奈美が動き出す。裕子、心、梅、そして奈々…、かつての仲間は無事、芹香の前に再集結できるのか?夢と刺激で溢れていた高校時代と、かつての輝きを失った現在の二つの時代が交差して紡がれる物語は、ラスト、“強い気持ち”と“強い愛”によって、予想もしていなかった感動を巻き起こす!!


Index


「最も音楽が売れた時代」の象徴――小室哲哉と安室奈美恵



 現在アラフォーとなった「日本の1990年代半ばのティーン女子」を描く『SUNNY 強い気持ち・強い愛』において、最大のキーパーソンといえるのがTKこと小室哲哉である。日本でいちばんCDが売れて、カラオケボックスが大流行の時代に、Jポップシーンを席捲したポピュラー音楽の巨人。この映画では小室自身がスコアを手掛けているが、劇中を彩る1990年代を代表するJポップの名曲群も、必然的にTKチューンがメインになる。


 その最も象徴的なアーティストが、安室奈美恵。映画の中では序盤、沖縄での「安室奈美恵デビュー25周年LIVE」を伝える朝の番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)のニュース映像で安室ちゃんが歌っている。


 ご存じのとおり、彼女は今年(2018年)9月16日をもって引退が決定している。昨年はデビュー25周年で40歳を迎えた。かつてコギャルの教祖と言われ、そして今も光り輝きまくっている安室ちゃんは、実は私たちと同じアラフォーのお母さんなんだ――というところに、この映画のヒロイン・奈美の心境が重ね合わされていく。その奈美を演じるのが、大ヒット曲「恋しさと せつなさと 心強さと」(1994年7月21日発売/作詞:作曲:小室哲哉)などでTKファミリーの一員でもあった篠原涼子というのも、実にコンセプチュアルなキャスティング!



『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(C)2018「SUNNY」製作委員会


 さて、今回の映画で安室ちゃんの曲は「SWEET 19 BLUES」(1996年8月21日発売/作詞:作曲:小室哲哉)と「Don’t wanna cry」(1996年3月13日発売/作詞:小室哲哉&前田たかひろ、作曲:小室哲哉)が使われているのだが、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』のオリジナルである2011年の韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の中で、これに相当するのはどの楽曲になるだろうか?



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