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『デス・プルーフ in グラインドハウス』デカいアメ車と女性とスタントマンへの、最高のタランティーノ式オマージュ

(c)Photofest / Getty Images

『デス・プルーフ in グラインドハウス』デカいアメ車と女性とスタントマンへの、最高のタランティーノ式オマージュ

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『デス・プルーフ in グラインドハウス』あらすじ

スゴ腕スタントマンのマイクは、自分の車を殺人マシン(デス・プルーフ)に改造し、美女をナンパしては「死のドライブ」に誘っていた。次の獲物は地元ラジオ局の人気DJジャングル・ジュリアたち。彼女たちが向かったバー「テキサス・チリ・パーラー」にマイクも立ち寄り、彼女たちを「死のドライブ」に誘う。


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「僕は巨乳好きじゃなく、脚フェチなんだ!」



 おおっ、ラス・メイヤー祭り! と、クエンティン・タランティーノ監督の2007年の超絶傑作『デス・プルーフ in グラインドハウス』を初めて観た時、反射的にそう叫びそうになったことをよく覚えている。この作品は1960年代~80年代の低予算B級映画を、まるでバーゲンセールのように数本まとめて激安上映する米国の映画館(あるいは上映形態)を模した企画『グラインドハウス』の中で撮られた一本。


 ラス・メイヤー(1922年生~2004年没)とは、エロと暴力を売りにしたインディペンデントの娯楽映画監督として人気を誇った奇才。『デス・プルーフ in グラインドハウス』ではタランティーノ自身が撮影監督を務めており、下からナメるようなカメラワークで大柄なバッドガールズを捉えた構図は、メイヤーの代表作『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』(65)や『 スーパー・ヴィクセン』(75)などの“女体描写”を彷彿させたのだ。


『デス・プルーフ in グラインドハウス』予告


 そんな感想を、公開当時来日していたタランティーノ本人にインタビューした際にぶつけてみると、「ラスだったら視線の向かう先は巨乳だろう(笑)。僕の場合は胸ではなく、脚フェチだ」と言われてしまった。なるほど、その通り! さらに「それに今回はグラインドハウス調に倣うという大前提があったんで、セクシーな女の子たちを集めることは不可欠だった。前半はテキサスのオースティンが舞台になっているんだけど、めちゃくちゃ暑いんだよ。だから女の子たちはみんな、ヴィンテージのお店でTシャツとショートパンツを買って、自分の好きなようにデザインしてそれを着ているだけなんだ」と続けてくれた。



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