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『アス』戦慄ホラーの中に現代社会への視点を潜ませた、ジョーダン・ピールの監督術 ※注!ネタバレ含みます。

(c)Universal Pictures

『アス』戦慄ホラーの中に現代社会への視点を潜ませた、ジョーダン・ピールの監督術 ※注!ネタバレ含みます。

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※2019年9月記事掲載時の情報です。

※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。



『アス』あらすじ

アデレードは夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンと共に夏休みを過ごす為、幼少期に住んでいた、カリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れる。早速、友人達と一緒にビーチへ行くが、不気味な偶然に見舞われた事で、過去の原因不明で未解決なトラウマがフラッシュバックする。やがて、家族の身に恐ろしい事が起こるという妄想を強めていくアデレード。その夜、家の前に自分達とそっくりな“わたしたち”がやってくる・・・。


Index




より挑発的に、より深淵に。注目監督のさらなる躍進



 コメディアン出身のジョーダン・ピール監督は、今やアメリカで10本の指に入るくらい重要なフィルムメーカーと言っていい。彼の凄さは何といっても、ホラーとコメディの要素を絶妙なバランスで調合し、観客がこれまで全く体感したことのない物語へといざなってくれるところ。また、映画の表皮を一枚めくると、そこに社会問題についての斬新な視座が顔を出す。こうやって観客に知的興奮をもたらしてくれる点もまた、ジョーダン・ピール作品が持つたまらない魅力だ。


『アス』予告


 ご存知のように初監督作『ゲット・アウト』(17)は国内外で大ヒットを飛ばすだけでなく、アカデミー賞4部門にノミネートされ、オリジナル脚本賞を受賞するという快挙を成し遂げた。生涯のうちにあんな独創的な映画を一本生み出すだけでもすごい功績なのに、底知れぬバイタリティと創造性をもったピール監督はこれに飽き足らず、休む間もなく、またしてもとんでもない映画を作り上げてしまった。それが最新作『Us アス』である。



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