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生きて動いている三島由紀夫に会える!豊島圭介監督&刀根鉄太プロデューサー『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』【Director’s Interview Vol.57】

生きて動いている三島由紀夫に会える!豊島圭介監督&刀根鉄太プロデューサー『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』【Director’s Interview Vol.57】

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劇映画の監督にドキュメンタリーを依頼した真意



Q:本作の監督が豊島圭介さんというのはとても意外でした。劇映画、特にエンタメを志向されてきたイメージがあったので。


豊島:僕が一番意外でしたね。「えー!」みたいな(笑)。


Q:刀根プロデューサーは、なぜ豊島さんに監督をオファーされたんですか?


刀根:僕も巨匠・名匠と言われる方々とお仕事をいっぱいしてきましたし、年代的にも、ある程度年齢が上の方が三島のことを分かっているので、監督にはいいのかな、というのは思っていました。


ただ、この討論をどんどん見て詰めていく中で、勝ち負けや単純に右とか左ではないことがわかってきました。これを白黒つけずに、ありのまま描いてくれる。さらに新しい感性でやってくれるとなると、僕と同年代(40代)か年下の監督が良いかも、と思うようになりました。そう考えた時に自分が東大で同学年だった、豊島監督が真っ先に浮かんだんです。何が凄いって欅坂46のドラマも撮れば、ドキュメントタッチのホラーも撮れてしまう(笑)。


豊島:とうとう三島のドキュメンタリーまで、いっちゃいましたからね(笑)。




Q:監督はこの話が来た時に、二つ返事だったんですか?


豊島:基本仕事は断らないので(笑)。相手が三島由紀夫という世界的文豪であるということと、今最も非政治的な環境に生きている人間として、ああいう政治的な熱い季節のことをテーマにするのは面白いなと思いました。


これまで十何年フィクションをやり続けていると、こういう時はこの引き出しを開けると、こんなことができるとか、そういう引き出しがどんどん増えて行く中で 、ドキュメンタリーの引き出しだけは、まだなかったんですよね。何をどうしていいか分からない、引き出しがないっていうことが魅力だったと思いましたね。


でも映像を見ると、登壇している東大全共闘のメンバーの中に、ものすごくおっかない人がいる。そういう映像を見るにつけ、「やばいな」って思うわけですよ。インタビューやると、きっと怖いんだろうなと。でも「これやったらきっと面白いことも起きるだろうな」という期待もありました。




Q:製作にあたって、監督はかなり勉強されたのではないかと思いますが?


豊島:刀根さんが僕を選んだのは「あいつは受験勉強して東大に合格したから、受験勉強をもう1回させよう」という理由ですから。


刀根:打ち合わせをするたびに、監督がリュックに本をものすごくいっぱい詰めてやってくるんです。それで打ち合わせが終わるとまた重いリュックを背負って帰っていく。その姿を見て、申し訳ないなと思いました。


豊島:「TBS で Kindle を買ってくれ!」というアピールだったんですけどね (笑)


刀根:全然伝わってなかったですね。本、好きだなぁと思ってました(笑)


豊島:関係者に質問をするための下準備がやっぱり大変でしたね。だから三島由紀夫の文学はどんどん後回しになって、政治的な話をしているエッセイなどをひたすら読んだり。あと学生運動がどういうことだったのか、ということをかなり勉強しました。



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