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ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選

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ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選

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3.『シークレット・オブ・モンスター』(15) 監督:ブラディ・コーベット 116分


のちにナタリー・ポートマン主演『ポップスター』(18)を手掛ける俳優・監督のブラディ・コーベットがメガホンをとり、第72回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門で監督賞と初長編作品賞を受賞したサスペンス。


ジャン=ポール・サルトルの短編小説を原作に、一人の少年が独裁者へと変貌していくさまをスリリングかつ難解に描いていく。舞台は、第1次世界大戦後のフランス。アメリカの国務次官補である父と、信心深い母に育てられた一人息子プレスコット(トム・スウィート)。目が覚めるような美少年であるプレスコットは、「人に向かって石を投げる」「家族や家庭教師に対して攻撃的な態度をとる」といった異常な行動をとり、父母を怯えさせる。やがて、彼の行動はエスカレートしていき……。


単なるサイコロジカルサスペンスとは一味違い、意味深な演出や戦争ドラマとしての側面も持つ本作(観る者の不安をあおる劇伴も印象的だ)。一見しただけでは全容を把握できないほどに複雑怪奇な一作だが、パティンソンの役割が非常に重要だ。家族と親交が深い記者を演じ、観る者に違和感を抱かせるような思わせぶりな雰囲気を醸し出しているが、彼が果たす役割は“それだけ”ではない。真相はぜひ、作品を見届けて確かめてほしい。


なお、2015年にはデイン・デハーンと共演した『ディーン、君がいた瞬間』が公開。本作では、実在の写真家デニス・ストックに扮した。




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