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『音響ハウス Melody-Go-Round』相原裕美監督 シティポップを生んだ日本の名門スタジオ、そこには何があったのか?【Director's Interview Vol.93】

『音響ハウス Melody-Go-Round』相原裕美監督 シティポップを生んだ日本の名門スタジオ、そこには何があったのか?【Director's Interview Vol.93】

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新しい“音楽映画”のかたちを求めて



Q:音響ハウスでたくさんの名曲がレコーディングされていたことも映画では紹介されていますが、それも本作のひとつの意味だったのでしょうか?


相原:『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』もそうですが、名盤を紹介するというよりも新しいものを生んだ70年代の記録を残していきたい、という気持ちが大きかったですね。それまでは歌謡曲が主流だった音楽が、フォークやロックの登場で変わってきた。そういう時代の記録の一端として、見た人の中に残ってもらえれば、作り手としてはありがたいです。


Q:『音響ハウス Melody-Go-Round』で紹介されている1970~80年代の音楽は、現在シティポップという呼び名をあたえられて再評価されていますが、その評価の理由はどこにあるとお考えですか?


相原:当時はニューミュージックと呼ばれたりしていましたね。坂本さんもおっしゃられていましたが、やはり時間をかけて作っていたから……じゃないでしょうか。そういうものが結局は長く残るんでしょうね。




Q:前作の『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』が“ヴィジョン”という切り口であるなら、『音響ハウス Melody-Go-Round』は“サウンド”という切り口ですね。ずっと音楽の仕事に関わってこられたわけですが、映画を作るうえで、つねに切り口を探しているように感じましたが、いかがでしょう?


相原:それはありますね。これまでの音楽映画は、ある特定のアーティストのライブ&ドキュメンタリーが多い。そうではない音楽映画を作りたいということは、映画監督業に携わる前から、ずっと考えていました。


僕の会社で作った、松居大悟監督の『自分のことばかりで情けなくなるよ』(13)という映画があるのですが、これはクリープハイプというバンドと作った作品で、ちょっと長めのミュージックビデオを3本撮り、それを繋げてみたら面白かったので、撮影を追加してひとつの映画として発表しました。次に熊切和嘉監督と組んだ『光の音色-THE BACK HORN Film-』(14)では、THE BACK HORNのパフォーマンスを撮り、ウラジオストックで撮ったドラマパートを組み合わせました。そういう新しい音楽映画のかたちを、いつも探しています。



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