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『ワンダーウーマン 1984』パティ・ジェンキンス監督 リチャード・ドナーの『スーパーマン』は、このシリーズと私の原点よ【Director's Interview Vol.99】

(c) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

『ワンダーウーマン 1984』パティ・ジェンキンス監督 リチャード・ドナーの『スーパーマン』は、このシリーズと私の原点よ【Director's Interview Vol.99】

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シルク・ド・ソレイユ協力の優雅なアクション



Q:今回のアクションについて教えてください。80年代の映画を意識したと聞いています。


パティ:そうなの。まず、80年代に作られた映画のようにしたかったから、出来る限りVFXには頼りたくなかった。リアルなストーリーをリアルな場所で語るスペクタクルに戻したかったのよ。だから、ガル(・ガドット)たちにも実際にアクションをやってもらうしかなかった。ワイヤーワークもやってもらった。これまで以上の複雑なバージョンをガルにやってもらったわ。


もうひとつ、とても気を付けたのが女性らしさのあるアクションよ。相手を倒したいとき、女性は頭突きをやったりしない。戦うのは相手を支配したいからじゃなくて、ただ倒したいだけなの。実はそういうことは1作目のアマゾネスの戦いにも使われている。今回はワンダーウーマンとチーターという女性ふたりが戦うのだから、より優雅であって欲しい。だから私たちはアクションのインスピレーションとしてシルク・ドゥ・ソレイユに協力してもらったのよ。



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たとえば新しいコスチュームを着けたワンダーウーマンとチーターのバトルシーンではシルク・ドゥ・ソレイユの人たちにまずパフォーマンスをやってもらい、その動きがどう見えるのか参考にさせてもらった。かつて友情を育んでいた者同士のバトルなのよ。だったら、ふたりの間のドラマを感じさせる闘いにしたいじゃない? だから、そういうリハーサルはとても重要だったの。


Q:1作目と2作目の舞台は67年も離れています。年を取らないワンダーウーマンだからこそ出来る設定です。次はどうなるのでしょう?


パティ:次のことはどうなるか分からないけれど、一応、すでにアイデアはあるの。私はこの3部作をまるで異なる話にしたいと考えている。なぜなら、同じことを絶対、繰り返したくないから。ほぼ新しいというのじゃなく、まったく新しい話にしたい。3作、まるで違う作品にしたいのよ!一部の同じキャラクターが登場することを除いてね。確かにそれはワンダーウーマンだからこそ出来るのよね。



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取材・文: わたなべまき

映画ライター。『TVブロス』『SFマガジン』『アニメージュ』等に執筆中。押井守監督の日本人論「押井守のニッポン人って誰だ!?」では編集と執筆を担当した。




『ワンダーウーマン 1984』

12月18日全国ロードショー

配給: ワーナー・ブラザース映画

監督:パティ・ジェンキンス

キャスト:ガル・ガドット、クリス・パイン、ペドロ・パスカル、クリステン・ウィグ、ロビン・ライト

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