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『AWAKE』映画好きだけに映画を作っていたら、日本映画は終わる。若葉竜也が考える、コロナ禍のエンタメ論【Actor's Interview Vol.10】

『AWAKE』映画好きだけに映画を作っていたら、日本映画は終わる。若葉竜也が考える、コロナ禍のエンタメ論【Actor's Interview Vol.10】

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友人の棋士に協力を要請した



Q:今回の『AWAKE』を拝見すると若葉さんの棋士っぷりに驚かされるのですが、作品関連のコメント等で「将棋のことがわからない」と話されていて衝撃でした。


若葉:そうですね(笑)。ルールとか、いまだに何も知らないです(苦笑)。


Q:では、どうやってあそこまでの完成度に持っていったのでしょう。山田篤宏監督のご指示でしょうか。


若葉:いや、監督と何かそういうこと(役作り)を話した記憶はないですね。準備期間もそんなになかったので、脚本を読んだ段階で「準備するうえでどれを省略するか」という優先順位をジャッジしないといけなかったんです。


将棋って運やまぐれで勝敗が決まるものではなく、本当に実力だけで勝ち負けが決まるすごくシビアな世界。


©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ


僕たち俳優って勝ち負けもないし、すごく曖昧な仕事で、一介の俳優が勝負の世界に生きている人たちの考えていることを理解すること自体がまず不可能に近いというか……。もともと友人に棋士がいたので、彼に参加してもらって二人三脚で指し手などを勉強して、現場に行きました。


Q:ご友人に棋士の方がいらっしゃったとは!


若葉:中学の同級生で、週に一回ぐらいは遊んでいました。そこで、「彼を俺の専属として付けてくれないですか」とプロデューサーに提案しました。


Q:ちなみに、中学時代にそのご友人と将棋を指すことはあったのでしょうか。


若葉:あっちはガチガチの奨励会ですからね……。遊びではやっていたと思いますが、僕なんかは「将棋やろうぜ」って言われたことがないです。向こうが僕のこと、雑魚だって分かっているので(笑)。




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