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作品自体が何度も挫折を味わった映画とは?江口カン監督『ガチ星』【Director’s Interview Vol.2】

作品自体が何度も挫折を味わった映画とは?江口カン監督『ガチ星』【Director’s Interview Vol.2】

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競輪発祥の地である福岡県の小倉を舞台にした映画『ガチ星』のメガホンをとったのは、福岡発ドラマ「めんたいぴりり」の演出力が評価され、東京五輪招致映像のクリエイティブディレクションを務めるなど注目の映像ディレクター、江口カン。


今回が満を持して商業映画デビューとなる江口監督に話を聞いた。

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ドラマ放送から劇場公開へ



Q:『ガチ星』はもともとドラマで放送されたものだったと伺いましたが、実際に劇場で見るとまさに「映画」そのもので、ドラマの再構成版とは全く思えませんでした。もともと、映画化することは意識されてたのでしょうか。


江口:『ガチ星』は最初から映画として企画し、2時間映画として脚本も書いてもらっていました。ただ、どうしても映画化できなかったんです。そもそも「競輪の映画でお客さん入るの?」みたいなところもあって。。それで、一度諦めかけたんですよ。ああ、これもう駄目なんだなと。


江口:ところが、いろいろ協力してくれる人たちがいて、ドラマでいいから形にしようとなったんです。それで2時間映画の脚本を4つにぶった切って、4話完結の30分ドラマにしました。ドラマだったら普通、1話でどれくらい盛り上げて2話につなげるかといった、1話ずつの構成を考える必要があるのですが、とにかく何も考えず、単純に映画を4つに分割してドラマの脚本としました。




江口:また、ドラマとはいえ、機材は映画のものを使って撮影しました。僕の中では、とにかく撮ってしまえば、いつか映画として出せるんじゃないかという思いもあったんです。


江口:そうやって、ドラマとしていざ形にして見てみたら、これが「面白いね!」っていうことになり、自分でもやっぱり映画にしたいなと、そういう欲がだんだんとまた出てきました。とにかくもう理由はあまりなくて、どうしても映画にしたいと。周りの人たちにも随分とわがまま言いました。。色んな人を巻き込んだり、助けてもらったりしながら、やっと劇場公開まで来たっていう感じですね。


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