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映画に出てくるお気に入りのクルマ【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.6】

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『アダムス・ファミリー』のメッサーシュミットKR



 

 『 アダムス・ファミリー』(1991年)ではアダムス邸で開かれた舞踏会に怪しげな、否、個性的な親戚たちが大勢集まってくるが、その中には漫画やテレビ・ドラマ版の頃からお馴染みの親戚代表キャラ、カズンイット(いとこの“それ”)がいる。


 全身が長い直毛に覆われていて、チューバッカの親戚に見えなくもない彼だが、一体どんな姿をしているのかは誰も知らない。なにやら早口でむにょむにょしゃべるところもかわいらしい。手首だけのハンド君に並ぶマスコット的なキャラクターである。


 そんな彼が舞踏会に乗ってくる車がメッサーシュミットKR175。第二次世界大戦終結後、航空機製造を禁止されたドイツのメッサーシュミットが代わりに作った丸っこくて小さな三輪の乗り物である。キャノピーを上に開けて乗り込む運転席はまるで戦闘機のコックピットのようだが(実際に航空機を作る技術がそのまま応用されている)、コンパクトな姿はどこか棺桶的でもある。


 小さくて丸くてかわいくておしゃれで、同時に棺桶っぽいバブルカーは、お化け一家の一員であるカズンイットの愛車にぴったりだ。





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