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自分が監督に向いているかどうか分かりません。今のところ(笑)『真っ赤な星』井樫彩監督【Director’s Interview Vol.14】

自分が監督に向いているかどうか分かりません。今のところ(笑)『真っ赤な星』井樫彩監督【Director’s Interview Vol.14】

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撮影現場が一番わーってなってました。



Q:ディレクター(監督)って、ディレクション、指示するっていう意味だったりもします。そういう意味では、監督って、指示・命令する立場にあったりするのですが、井樫監督はその辺はどうですか?


井樫:まあ、かなり命令しちゃうんですけど(笑)。


Q:命令というか、それはこだわりが強いところですかね。


井樫:そうですね。私はこう思ってるけど、あなたはどう思ってますか?って意見が欲しいんですよね。そうじゃないとその人にやってもらっている意味がないというか。そういうところで、スタッフとぶつかることはあります。


Q:自分の意見と周りの意見、現場ではどう折り合いをつけていたのでしょうか。 


井樫:自分が悩んだときは周りに聞きましたね。隣にいる人でも誰でも。例えば、この引きの画いるかな、とか。この寄り画いるかな、とか言って。でも、仮に「まぁいらないんじゃない。」って言われたとしても、一回考えてました。一応その人の意見は意見として受け止めつつも、最終的に選択するのは私なので。周りの意見を全部鵜呑みにするかっていうと、そうでもなかったです。いつも頭の中がめまぐるしくパズルみたいになって、結構キャパオーバーでしたね。




Q:それは撮影、編集と常にですか?


井樫:撮影ですかね。撮影現場が一番わーってなってました。


Q:それでもなんだかんだ乗り切って、完成までこぎつけたわけですよね。今回、商業映画として映画化されるまでには、どういった経緯があったんですか。


井樫:何ていうんだろうな、気付いたら大きくなっていった感じでした。最初はすごく軽い気持ちで、ミニマムな感じで撮るつもりだったんですけど。そのうち、主演に桜井ユキさんが決まり、前作の『溶ける』がカンヌに決まったりもして。「あ、これキタわ。」って(笑)。本当にいろんなタイミングが合わさって、勝手に大きくなっちゃった感じですね。


Q:どんどん決まっていったと。


井樫:そうですね。その後は本能のまま走りました。



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