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ものづくりは本当に好きだけど、こんなに苦しいことはないと思って作っています。『Midnight / 0時』Jo Motoyo監督【Director’s Interview Vol.34】

ものづくりは本当に好きだけど、こんなに苦しいことはないと思って作っています。『Midnight / 0時』Jo Motoyo監督【Director’s Interview Vol.34】

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最近の早過ぎる「つなぎ」



Q:映画はカラオケルームとオペレータールームの切り返しが主な構成となっているため、編集では色んなパターンができるかと思います。実際の編集作業はどうだったのでしょうか。


Jo:普段やっているCMの時もそうなんですが、編集に一番時間を割くようにしてまして、基本的には全部トライアンドエラーですね。一度つないでみて、そこから全く違うものを作っていっています。また、今回の編集に関していうと、ゆっくり落ち着いた映像を目指しました。最近の「つなぎ」ってすごく早い気がしてるんです。


Q:早い?


Jo:そうですね。多分、早いのが今の流行なんだろうと思いますが、ワンカット、ワンカットがものすごく早いんです。とにかく畳み掛ける。リズムを重視するっていうのもあると思いますが、ただ早すぎて、もう映像が「要素」になり始めてるんですよね。例えば、コップ、水飲む、置く、振り向く、みたいな感じで本当に要素しかなくて、それって色んなものを殺しちゃうなって思っていたんです。それで今回は早くつながずに、役者さんの目の動きだったり、手のちょっとした動きだったり、息遣いだったりとか、そういうところを大事にして、まるで長回しのように見せる編集にしたんです。エディターもそれを汲んでくれて、いつも以上にゆっくりつないでくれましたね。ただ、規定上5分の尺に収めなきゃいけなかったので、多少縮める必要もあったのですが、それでもかなり落ち着いて見れるような映像にできたのかなと思います。




Q:ゆっくりつないで、最初からうまく5分に収まったのでしょうか?


Jo:いや、最初は10分ぐらいになってましたね。


Q:10分ですか。倍ですね。


Jo:そうですね。そこから必要なところ、描きたいところを考えながら、もう一回構成し直す作業をしていきました。



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