今週のおすすめ 2023年4月21日(金)新作映画『J005311』/ 旧作映画『ベルリン・天使の詩』
新作映画『J005311』
© 2022『J005311』製作委員会(キングレコード、PFF)
満場一致でぴあフィルムフェスティバル・グランプリ獲得した『J005311』は、“感じる”という言葉が生ぬるく思うほど、監督と主演の二人が重量級の圧で迫ってくる。出演は監督も含めた二人だけ、スタッフは監督と俳優、撮影と録音のたった四人。そして撮影は四日間のみ。監督は映画の勉強すらしたことがなく、本作が初監督作。荒削りな部分は確かにあるが、それでもこの作品を作り上げた。いや、だからこそこれだけの映画が生まれてしまったのだろう。
4月22日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開 配給:太秦
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旧作映画『ベルリン・天使の詩』
(c)Photofest / Getty Images
35年前の4月23日『ベルリン・天使の詩』(87)が日本で公開。ミニシアターブームが起こった1980年代後半の東京では、ロングランヒットとなった作品が次々に誕生していたが、その中でも本作の熱狂ぶりは凄かった。日比谷のシャンテ・シネで公開されるや、メディアや口コミによって高評価が拡散され、30週を超えるロングランヒットを記録。その後、劇場を移し、のべ一年以上も上映され続けた。
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