
今週のおすすめ 2023年6月9日(金)新作映画『逃げきれた夢』/ 旧作映画『ジュディ 虹の彼方に』
新作映画『逃げきれた夢』
©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ
二ノ宮隆太郎が監督・主演した『枝葉のこと』は衝撃だった。感情も暴力も包み隠さずスクリーンに叩きつけるような二ノ宮映画にすっかり魅了されてしまった。その二ノ宮監督がついに商業映画デビューを飾る。主演は光石研。本作『逃げきれた夢』は光石を深くリスペクトし、脚本を当て書きするだけでなく、光石本人の人生を取材し、そのエッセンスを物語に注入したという。そして、光石の実の父も実際の父親役として出演している。
6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー 配給:キノフィルムズ
旧作映画『ジュディ 虹の彼方に』
(c) PATHÉ PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2019
6月10日はジュディ・ガーランドの誕生日。彼女の伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』(19)では、かつてハリウッド黄金期に君臨した、どん底から這い上がろうとする大スターの凄みを、レネー・ゼルウィガーが見事に演じている。ゼルウィガー自身も2000年代の始まりは好調だったのだが、その後の10数年は不遇の時代を経験している。熱演の裏には、深い部分での共感があったのではないだろうか。
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