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『ジュディ 虹の彼方に』ジュディ・ガーランドとレネー・ゼルウィガー。響き合う2つの魂

『ジュディ 虹の彼方に』ジュディ・ガーランドとレネー・ゼルウィガー。響き合う2つの魂

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天才子役から看板スター、そして解雇へ



 『オズの魔法使』(39)のドロシー役で天才子役と謳われ、MGMの看板スターとして、数々の名作に出演した伝説のミュージカル・スター、ジュディ・ガーランド。その後はハードスケジュールと薬物依存による情緒不安定から、頻繁に仕事に穴を開けるようになり、遂にはMGMから解雇されてしまう。


 しかし『オズの魔法使』から15年後、『スタア誕生』(54)でスクリーンに見事カムバック。劇中で披露する15分に及ぶミュージカル・メドレーが高く評価され、1955年のアカデミー主演女優賞にノミネートされる。映画人の多くは彼女の受賞を疑わなかったが、蓋を開けてみると、悲願のトロフィーは『喝采』(54)のグレース・ケリーの手に渡ってしまう。ガーランドの乱れた生活ぶりに翻弄されたMGMの一部首脳陣が、怒りの裏工作を行ったという噂もあるが、真偽の程は定かではない。しかし、受賞を逸したガーランドは少しも悲痛ではなかったという。




 当時彼女は、3人目の子供で初めての男児、ジョーイ・ラフトを妊娠していたためにオスカー授賞式を欠席したのだが、後にそれについて訊かれる度にこう答えたのだ。「ジョーイこそが最高のアカデミー賞よ」と。



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