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【海外ドラマ】『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』、元のタイトルは全く違うものだった!
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2017.11.30
『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』あらすじ
アッパー・ウエストサイドで起きた若い女性の殺人事件で起訴されたパキスタン系アメリカ人の若者を取り巻く、ニューヨークの刑事司法制度の闇に迫る8部構成のスリリングなミニ・ドラマシリーズ。窮地に立たされた被告側の弁護士にジョン・タートゥーロ、彼の若いクライアントにはリズ・アーメッドを迎え、物語は残忍な殺人事件から、それに続く捜査、そしてその第一容疑者を中心に進む。第一容疑者となったお人よしで素朴な大学生とその家族は、ニューヨークの犯罪、司法、刑罰、そして裁判制度の深い闇に放り込まれてしまう。一方、“トロール船”の異名を持つ彼の弁護士は、運よく人生最大の事件を担当することになったが、彼に批判的な刑事やライバル弁護士によって仕組まれた複雑な法的策略の罠へと導かれていく。
2017年のゴールデン・グローブ賞やエミー賞ノミネートに名を連ねたドラマ『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』。NYに住むパキスタン系アメリカ人大学生が、ある夜、殺人事件に巻き込まれ、身に覚えがないままその事件の容疑者として逮捕されてしまう。本作はその後の事件の真相と、少年の心境の変化を描いたクライムドラマで、2016年の6月から8月にかけてHBOで放送され、多くの業界人がその年のナンバー1ドラマと推薦した名作である。
実はこの作品、邦題は『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』であるが、アメリカで放送されたドラマのタイトルは『The night of』。もっというと、この作品はイギリスで放送されたドラマを原案としており、そちらでのタイトルは『Criminal Justice』という、全く異なるものである。日本版は、“殺人事件の起こった夜”と解釈でき、より限定的に、タイトルだけでなんとなくストーリーが想像できるものにしている。対するアメリカ版は、『The night of』という、“○○の夜”の○○を視聴者に想像させるもので、“殺人事件の被害者になった夜”、でもいいし、“すべての始まりとなった悪夢の夜”と捉えてもよい。
『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
最後にこのドラマのおおもとであるイギリス版は、“犯罪における正義”。「あの夜」に言及せず、この10時間における壮大なストーリーを見終わってようやく腑に落ちるものになっている。
誰にでも起こり得るある夜の出来事。筆者はその夜に限定し、それを何の夜とするかを視聴者に任せるアメリカ版のタイトルが一番しっくりくるが、どのタイトルがこのドラマに適しているかは、実際に見た上でそれぞれに決めてほしい。
「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」
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