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“地獄”と呼ばれた刑務所をムエタイで生き抜け 魂を揺さぶる真実の物語
暁に祈れ
レビュー
あらすじ
イギリス人ボクサーのビリー・ムーアは、人生の再スタートを切ろうとタイにやって来た。しかし、麻薬中毒となってしまった彼は、当初の目標を見失い、闇社会で行われるボクシングの試合に参加するようになる。稼いだファイトマネーはすべて、ヘロインとヤーバー(タイで出回っているドラッグ)につぎ込み、あてどなく街を彷徨う自堕落な日々。
ある日、警察から家宅捜索を受けた彼は、逮捕され、チェンマイの刑務所に収監されてしまう。言葉も分からず、頼る者もいない。足の踏み場もないほどの囚人たちで溢れかえった床で眠り、動物のように看守たちに小突かれ、追い立てられる。そんな中、喧嘩に巻き込まれたビリーは、独房に隔離されてしまう。その後、彼が移された房は、所内で最も凶悪な囚人たちが集う大部屋だった。そこはレイプ、殺人が横行する、生き地獄のような場所で、弱い者はすぐに他の囚人達によって屠られてしまうのだ。一日、そしてまた一日。ビリーはどうにか日々を生き延び、地獄から抜け出そうとするが、今度は看守から譲り受けたヘロインの虜となり、クスリと引き換えに他の囚人のリンチを請け負って、またもや独房行きとなってしまう。希望を失いかけたビリーだったが、独房の格子ごしに、ランニングに精を出す男たちの集団を目にする。その身体つきや面構えは、他の囚人達とは、どこか違うように見えた。彼らは所内に設置された「ムエタイチーム」に所属する囚人選手達だった。独房から出たビリーは意を決して、彼らの練習場所を訪れるが、けんもほろろに追い返されてしまう。ビリーは必死になって食い下がる。「戦いたいんだ。俺にはもう、それしかないんだ――!」 ようやく「ムエタイチーム」の一員となることを許されたビリーは、生まれ変わったように練習に励み、徐々にチームメイトたちとも打ち解け、ムエタイの技だけではなく、その精神も学んでいく……。
作品情報
スタッフ
監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
製作:ニコラス・サイモン
ロイ・ボウルター
ソル・パパドプーロス
リタ・ダゲール
製作総指揮:ジェームズ・シェイマス
ジェニファー・ドン
ウッディ・ムー
ピーター・ワトソン
原作:ビリー・ムーア
脚本:ジョナサン・ハーシュビーン
ニック・ソルトリーズ
撮影:ダヴィド・ウンガロ
プロダクションデザイン:レク・チャイヤン・チュンスティワット
衣装デザイン:ルプタ・ウタマ
編集:マルク・ブクロ
音楽:ニコラス・ベッカー
キャスト
ジョー・コール
ポンチャノック・マーブグラン
ヴィタヤ・パンスリンガム
ソムラック・カムシン
パンヤ・イムアンパイ
ビリー・ムーア
『暁に祈れ』
12/8(土)ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開!
(c) 2017 - Meridian Entertainment - Senorita Films SAS
公式サイト:http://www.transformer.co.jp/m/APBD/
※2018年12月記事掲載時の情報です。
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