撮影中ずっとニヤニヤしてたみたいです(笑)
Q:初の長編で、楽しんで撮れたのは良かったですね。
穐山:徳永さん曰く、私は撮影中ずっとニヤニヤしていたらしいんですよ。私の顔を見ると、そのテイクがOKかどうか分かったらしいんです。モニターを見ながらニヤニヤしてたら、監督OKだなって。OKって言ってるけど本当はあんまりOKって思ってないな。とか。色々バレてたみたいです。
Q:やはり顔に出るものですか。
穐山:編集とか先の事がふと頭をよぎって、大丈夫だったかなって、不安を抱えながらOKを出した時もあったかもしれないですね。反対に、那沙と柳瀬二人のやりとりの時とかは、二人ともすごく可愛くって本当に生き生きしていたので、そのシーンでは特にニヤニヤしていたみたいです。
Q:二人は昔からの友達みたいな感じで映っていましたよね。
穐山:そうですね。二人のお芝居の相性がすごく良かったみたいです。時系列で撮影できたのも、すごく良かったんだと思います。最初のバーでの出会いのシーンが、ちょうど一番最初の撮影だったんですよ。なので、そこは二人ともまだちょっと固かったんですけど、日を重ねるにつれ、どんどん勝手に仲良くなっちゃって、私はすごく楽できてありがたいなって思ってました(笑)。一方で、那沙と珠希、つまり徳永さんと芦那さんは元々知り合いだったんです。なので、そっちもそっちでスムーズにいきましたね。
Q:監督は今でもファッション業界で働かれていますが、今後は映画づくりとどう関わっていかれるのでしょうか。また、もし次に映画を作るなら、どんな映画を作りたいですか?。
穐山:今回、会社員をやりながら映画を撮ったのが、私の中ですごくバランスが良かったんです。会社員である自分の強みみたいなのものを全力で投影できたと思うんですね。なのでしばらくは、会社員と映画監督の両立を挑戦していけたらなと思っているんです。
次回作は、また違ったラブコメを撮ってみたいですね。ハリウッドのラブコメってすごく面白いし、そういう大人が見ても楽しめるラブコメは興味があります。東京国際映画祭でこの作品が上映されたときに、海外のお客さんがダイレクトにリアクションしてくれて、それがすごく面白くて、発見だったんです。そうやって海外で上映しても通用するような作品を今後も撮っていきたいですね。
Q:では次回作も、期待して大丈夫ということですね。
穐山:はい、期待してください。今後も撮り続けたいと思います!
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監督・脚本:穐山茉由
1982年生まれ。東京都出身。ファッション業界で会社員として働きながら、30代はやりたいことをやろうと思い立ち映画美学校で映画制作を学ぶ。監督作『ギャルソンヌ -2つの性を持つ女-』が第11回 田辺・弁慶映画祭2017入選。本作が長編デビュー作品となる。
取材・文: 香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
『月極オトコトモダチ』
6月8日(土)より、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺、
イオンシネマ板橋ほかにて全国順次公開
配給:SPOTTED PRODUCTION
(c)2019「月極オトコトモダチ」製作委員会