今週のおすすめ 2023年11月3日(金)新作映画『サタデー・フィクション』/ 旧作映画『白いドレスの女』
新作映画『サタデー・フィクション』
©YINGFILMS
中国の名匠ロウ・イエの『サタデー・フィクション』はスタイリッシュな本格スパイ映画だ。美しいモノクロ映像と、映画音楽を一切排したストイックなつくりで、蠱惑的な物語が描かれる。舞台は太平洋戦争開戦の7日前、1941年12月1日の上海。新作舞台「サタデー・フィクション」の主役を演じるため、人気女優のユー・ジンが現れる。彼女には「女スパイ」という裏の顔があった…。主人公ユー・ジンを演じるのはコン・リー。日本海軍少佐役をオダギリ・ジョー、その護衛役を中島歩が演じている。
11月3日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開
配給:アップリンク
旧作映画『白いドレスの女』
(c)Photofest / Getty Images
11月3日は数多くの映画音楽を手がけた作曲家ジョン・バリーの誕生日。彼によるジャズ・バラードが印象的な『白いドレスの女』(81)。本作はいわゆる“悪女映画”の流れを変えた作品としてカルト的な人気を獲得した。キャスリーン・ターナー演じる、セクシーでありながらも活動的な雰囲気もあるスマートな悪女像は、当時はとても斬新であった。その流れは『氷の微笑』(92)に受け継がれ、さらにタフで、挑発的な悪女が生まれることになる。
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