8人の女たち｜CINEMORE（シネモア）

レビュー

『8人の女たち』フランソワ・オゾンと豪華スターが紡いだ、50年代美意識とマイノリティ

2025.05.22

あらすじ

　1950年代のフランスの田舎町。雪に閉ざされた大邸宅にクリスマスを祝うべく家族が集まっていた。だが、メイドのルイーズが一家の主であるマルセルの寝室に朝食を持っていくと、マルセルが何者かに殺されているのを発見する。警察を呼ぼうにも電話線は切られ、外は大雪で車も動かせない。被害者の母マミー、妹のピエレット、妻のギャビー、その妹のオーギュスティーヌ、長女のシュゾン、次女のカトリーヌ、メイドのルイーズ、家政婦のシャネル、邸宅に居合わせた8人の女たちには彼を殺す何らかの動機があり、犯人捜しは紛糾するが……。