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映画の神様が降りてきた!平栁敦子監督はなぜコメディ映画を撮ったのか!?『オー・ルーシー!』【Director’s Interview Vol.1】

映画の神様が降りてきた!平栁敦子監督はなぜコメディ映画を撮ったのか!?『オー・ルーシー!』【Director’s Interview Vol.1】

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映画の神様が降りてきた!



Q:映画の中にもギャグがたくさん散りばめられていましたが、それらは脚本の段階で考えているんですか?例えば、ジョン(ジョシュ・ハートネット演じる英会話講師)と綾子(南果歩演じる節子のお姉さん)が真面目に話している時に、ドーナツがスマイルマークになっていたりとか。


平栁:ギャグについては意識的なもの、プラス偶然起こったものがあります。スマイルマークのドーナツは、私が撮影前日に美術さんにオーダーしました。夜10時ぐらいに美術さんに電話すると、その前の日の撮影がすごく遅かったのもあって、彼はもう寝ていたんですよ。。「あ。ごめん起こして悪いんだけど」って言って、「スマイルマークのドーナツ用意できる?」「んんー?あぁ分かった」って言って、当日持ってきてくれたんですよ。撮影現場の近所でわざわざカスタムメイドで作って頂いて。


平栁:で、そのスマイルマークのドーナツを綾子が真面目な話の最中に食べちゃったのは、ホントに偶然なんです。綾子演じる南果歩さんがあそこまで感情的な演技をするっていうのも、私は期待していなかったんです。加えて、大真面目なシーンのタイミングでドーナツを食べてしまうっていうのも予想外で、、さらに撮ってたのがたまたまアップだったっていう。。全部偶然なんです。まさにマジックモーメントですよね。




Q:そうなんですか!?


平栁:はい、でもそういう偶然って起こりますよね。ちょくちょく起こりますよ。色々な人のエネルギーが何かを呼ぶんでしょうね。


Q:呼んでると思います。笑いの神ならぬ映画の神様が降りたんだと思います。


平栁:そう、だからホントに私は映画の神様がいると思っているんです。そういう風に言って分かってくれない人は気持ち悪がるから、あんまり言わないんですけど。そうなんですよね。なにか全然意識の部分じゃないところで起こっていることですね。天候とかもそういう偶然がたくさん起こりました。




Q:最後に、このインタビューを読んでくださった皆さんにメッセージを。


平栁:この映画を観て何かを感じてもらったら私としては光栄です。もし観ていただいた方はもう1回観ていただくと、ふふふ、何かちょっと再発見があるかもしれません!?是非劇場でご覧ください!


取材・文:香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


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『オー・ルーシー!』

配給:ファントム ・フィルム

公式サイト: http://oh-lucy.com/

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