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映画の神様が降りてきた!平栁敦子監督はなぜコメディ映画を撮ったのか!?『オー・ルーシー!』【Director’s Interview Vol.1】

映画の神様が降りてきた!平栁敦子監督はなぜコメディ映画を撮ったのか!?『オー・ルーシー!』【Director’s Interview Vol.1】

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 2017年のカンヌ国際映画祭批評家週間に出品という、日本人監督としては10年ぶり選出の快挙を果たした映画『オー・ルーシー!』。何事にも満たされない日々を過ごすアラフォーおひとり様の節子が英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京とLAで大騒動を巻き起こす様が時に赤裸々に時にユーモアたっぷりに描き出される。


 その長編デビュー作で各国映画祭を席捲中の、日本映画界の新たな才能、平栁敦子監督に話を聞いた。

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みんな何かを演じている



Q:英会話教室の状況などディテールがとても細かいですが、ご自身の経験などが反映されているのでしょうか。


平栁:経験はありますね。自分が英会話を習っていた時に、この映画のように変な発音矯正をやらされたりしました。また、俳優をやっていた時の演技クラスでも自分をオープンにするために色々と変なことをさせられました。そういう色々な経験が詰め込まれていると思いますね。




Q:日本人はシャイだから英語が上達しないなどとよく言われますが、何かを演じることによって吹っ切れて話せるようになるとも聞きます。


平栁:そうですよね。みんなシャイですよね。映画の中の節子(寺島しのぶ演じる主人公)もある意味OLを演じています。目立っちゃいけないとか、こうしてはダメだとか、だから自分を殺して見せない部分は見せない。一方、ルーシーはそのまったく反対の仮面を付けるようになるんですが。。でも結局、人の素顔って、恐怖心なんじゃないかなと思います。素顔を隠すこと、つまり「シャイ」であるってことも、たぶんそれはある種のマスクだと思うんですよね。




Q:節子はルーシーになる(演じる)ことにより、どんどん予想外の行動をとっていきます。


平栁:よく「あんな普通の人がなぜ?」っていうような事件とかあるじゃないですか。それってある意味、ルーシーになるようなことなんでしょうね。今まで溜めてたものが破裂したみたいなことかもしれません。



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