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『52ヘルツのクジラたち』成島出監督 映画は寄り添い共有することが出来る【Director’s Interview Vol.390】

『52ヘルツのクジラたち』成島出監督 映画は寄り添い共有することが出来る【Director’s Interview Vol.390】

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すぐ隣にいる人たち



Q:杉咲花さんは脚本段階から参加されたそうですが、具体的にはどのような話をして、それがどう脚本に反映されていったのでしょうか。


成島:僕はいつも俳優に意見を聞くようにしています。特に今回は題材が多いので、その辺をどう感じたかも含め、杉咲花さんとはたくさん話をしました。当事者の方から聞いた話も伝えましたし、そういう会話全てが脚本の打合せでした。それをクランクイン直前のリハーサルまでずっとやっていました。今回は皆で力を合わせないと作れない映画だったので、俳優たちがやらされている感じになってしまったら、絶対にうまくいかない。ちゃんと自分自身で納得してもらい心から役に向かえるよう、この映画を信じてもらえるように対話を重ねました。


また、彼女や志尊さんが気にしていたのは、扱っている題材が非常にデリケートなので、当事者の人たちを傷つけるような映画にはなって欲しくないということ。この映画が同じ地平で少しでもエールを送ることが出来ればと。お互いにそう考えていました。



『52ヘルツのクジラたち』©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会


Q:虐待の経験者、ヤングケアラ―、トランスジェンダーの人たちへの綿密な取材を行われたそうですが、実際に話を伺ってみていかがでしたか。


成島:過去には、殺人を犯した人や刑務所に入った人に話を聞いて脚本を作ったこともあります。殺人者だからといって何か見え方が違うわけではありません。虐待の経験者、ヤングケアラ―、トランスジェンダーも同じで、すぐ隣にいる人たちなんです。それをすごく感じました。




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