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『リトル・ワンダーズ』ウェストン・ラズーリ監督 究極のキッズ・アドベンチャーを作りたい【Director’s Interview Vol.447】

『リトル・ワンダーズ』ウェストン・ラズーリ監督 究極のキッズ・アドベンチャーを作りたい【Director’s Interview Vol.447】

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魔女のモデルはエボシ御前とサラ・コナー



Q:本作は16mmで撮影されていますが、フィルムにこだわった理由を教えてください。


ラズーリ:僕の世界観に信憑性を持たせ、観客に踏み込んでもらうためには、フィルムで撮ることは必須でした。フィルムは料理で言うバターのようなもの。バターを使うことで、料理が一つにまとまるし、素材が持つポテンシャルを最大限に引き出せる。バターのおかげで料理を完成させることが出来るんです。


Q:ゲームのようなSEも楽しく、アイテムをゲットしてまわる様子はRPGのようでもありました。ゲームへの思いもかなり盛り込まれていますね。


ラズーリ:若い頃はゲーマーでした。監督になった今は、映画作り自体がビデオゲームのようなものです。映画作りもいろんなクエストをクリアしていくことですから。



『リトル・ワンダーズ』© RILEY CAN YOU HEAR ME? LLC


Q:今回のラスボスはお母さんの魔女ですが、大人から見てもかなり怖かったのです(笑)。彼女のキャラクターはどうやって作られたのでしょうか。


ラズーリ:僕も怖かったです(笑)。怖がってくれてありがとう。もともとファンタジーの世界には良い魔女や悪い魔女がいますよね。今回は『もののけ姫』(97)のエボシ御前と『ターミネーター2』(92)のサラ・コナーをミックスして、そこにチャールズ・マンソンの雰囲気を入れて作りました。


Q:あの魔女からは、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(18)という映画を思い出す部分もありました。


ラズーリ:まさにそう! これは子供が観られる『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』だと言った人もいましたよ(笑)。この魔女はいろんな意味で怖いんです。まず存在自体が怖くて、銃も持っているし、人を操ることが出来て娘も心理的に操っている。かなり邪悪なキャラクターだと思います。



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