大先輩たちとの共演
Q:森田望智さんと姉妹役でしたが、まるで本当の姉妹のようでした。共演はいかがでしたか。
河合:森田さんのお芝居に対する姿勢と役への入って行き方が興味深くて、本当に楽しかったです。ご本人はタバコを吸わない方のようですが、空き時間は地べたに座ってタバコを吸っているときもあって、カメラが回ってないところから役に入るような感じをお見受けしました。役が持つムードを体に染み込ませようとしているのがすごく伝わってきました。
ご本人はすごく話しやすい方でしたし、森田さんの作品を観るたびに面白い表現だなと思っていたので、今回共演できて嬉しかったです。完成した映像を観ると、姉妹の感じがするなと思えましたね。顔も何だか似て見えちゃうし、そこは不思議でした。
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Q:宇崎竜童さんといった大先輩の俳優と対峙するシーンもありました。
河合:そもそも、竹内さんや賀来さんと幼馴染の役という時点で、撮影当初からかなりプレッシャーを感じていました。お2人ともスターだし、そこに加えてもっと大人のキャストの方々が発するものもある。宇崎さんを目の前にしたときは、やはり緊張しました。なるべく平常心を保てるように落ち着こうとしていましたし、お芝居をする上でノイズになるようなことは、出来るだけ自分の心から取り除こうとしていました。かなり終盤での撮影でしたが、あの日のことはよく覚えています。
Q:2019年にデビューして以来、すごい勢いで駆け抜けてこられました。その間にはコロナ禍もあり、それぞれの現場も大変だったかと思います。振り返ってみていかがですか。また今後はどのような役をやっていきたいですか。
河合:本当についこの間始めたばかりですが、あっという間でしたね。最近は「始めたばかりです」と言ってはいけない気持ちになってきました。いつまでも1年生みたいなことを言っても前に進めない。ありがたいことにいろんなお仕事をさせてもらっていますし、プロとしての自覚を持っていきたい。それは最近すごく身に染みて感じています。
また、年齢やキャリアが上がっていくと、過去に出来なかった役が出来るようになる。高校生の役をやっていたのが、先生の役を出来るようになったり、娘役をやっていたのが、母親役が出来るようになったり。そういうところはシンプルに楽しみですね。
河合優実
2000年12月19日生まれ。東京都出身。映画『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』('21)で、第43回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞ほか、多数の賞を受賞。過去の出演作に、映画『少女は卒業しない』『ひとりぼっちじゃない』『四月になれば彼女は』『あんのこと』『ルックバック』(声の出演)『ナミビアの砂漠』『八犬伝』、ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」「不適切にもほどがある!」「RoOT / ルート」などがある。待機作に連続テレビ小説「あんぱん」('25年春放送予定/NHK総合)、映画『敵』『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が控える。
取材・文:香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
撮影:井上佐由紀
スタイリスト Shohei Kashima(W)
ヘアメイク 上川タカエ(mod’s hair)
Amazon Original ドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』
10月25日(金)よりPrime Videoにて世界独占配信
配信:Prime Video
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