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『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』イ・オニ監督 過去の十数年を“今この瞬間”だと感じて欲しい【Director’s Interview Vol.495】

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』イ・オニ監督 過去の十数年を“今この瞬間”だと感じて欲しい【Director’s Interview Vol.495】

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ソウルという街を説明したかった



Q:ジェヒとフンスをはじめとする個性豊かなキャラクターが描かれることにより、出会いの大切さが身に沁みて伝わってきます。お気に入りのキャラクターはいますか。


イ:私のお気に入りはスホです。彼はフンスの恋愛相手で、原作では自死を遂げるキャラクターでした。脚本を書いていると、彼がとても勇敢な人物に思えて愛情が湧いてきました。そんな勇敢な彼にはしっかりと自分の人生を生きて欲しい。フンスと別れた後もちゃんといい人と出会って欲しいなと。その思いをスホのキャラクターに込めました。



『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』ⓒ 2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.


Q:ウォンカーウァイの『恋する惑星』(94)で香港を好きになるように、この映画で描かれるソウルの街がとても好きになりました。『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のタイトル通り、街が魅力的な映画になっていますが、意図したものはありましたか。


イ:『恋する惑星』を思い出してもらえるなんて、すごい褒め言葉です。私もあの映画を観て香港に行ったくらいですから。とても嬉しいですね。


ソウルには長らく住んでいて、あの街が持つ雰囲気が好きです。映画で描いた、ジェヒとフンスが一緒に過ごしている家の位置や、ジェヒの家からフンスの家に行くまでの導線、学校への通り道、橋など、それらの場所は全て私なりの理由があって選びました。この映画を通じてソウルという街をきちんと説明してみたいと思ったんです。





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