今週のおすすめ　2025年6月20日（金）新作映画『ルノワール』/ 旧作映画『殺しの分け前／ポイント・ブランク』

2025.06.20

新作映画『ルノワール』

第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門において、唯一の日本映画として正式出品された早川千絵監督の長編第2作。舞台はバブル経済絶頂期にあった1980年代後半、ある夏の郊外。主人公は11歳の少女フキ。病に伏して余命僅かと診断されている父親と、仕事や家事で多忙な母親のもとで、孤独と葛藤を育てるフキのまなざしを通してひと夏を描く物語だ。

6月20日（金）新宿ピカデリーほか全国ロードショー　配給：ハピネットファントム・スタジオ

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旧作映画『殺しの分け前／ポイント・ブランク』

異能の映画作家ジョン・ブアマンは、死から逃れるように作品を撮り続けてきた。虚構の世界に身を浸すことで、世の理（ことわり）から目を背けてきた。その精神性は、アウトプットされた映画にもしっかりと染み込んでいる。『殺しの分け前／ポイント・ブランク』（67）は、まるで呪われた夢のなかを死者が彷徨っているかのような、前衛フィルム・ノワールだ。

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