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作品自体が何度も挫折を味わった映画とは?江口カン監督『ガチ星』【Director’s Interview Vol.2】

作品自体が何度も挫折を味わった映画とは?江口カン監督『ガチ星』【Director’s Interview Vol.2】

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北九州を主役に!



Q:監督はずっと福岡にお住まいで、今回の映画の舞台も福岡県北九州市ですが。


江口:僕は、何かを始める時は自分にひも付けて、これはやる意味があるっていうものにしないと、なかなかスタートしない性格なんです。ずっと福岡に住みながら映像を作ってたんで、映画の舞台が北九州であるということは、スタートする理由としては大きかったですよね。


Q:なぜ福岡市ではなくて北九州市だったのでしょうか?


江口:福岡市内は街としては洗練されてますが、いざ撮影するとなると、きれい過ぎて面白みがないので、よく北九州に行ってたんです。北九州で撮ったCMもたくさんあります。やっぱり何か、こう、絵になるんですよね。ノイズが多いのもいいですよね。もっと言うと、汚いのがいいです(笑)


Q:汚い(笑)!私も北九州出身なのでよくわかります。 


江口:汚しが最初から入ってるっていう。いいですよね。ちょっと良く言うと、何か、リアリティーがありますよね。住んでるリアリティーがある。




Q:北九州名物の「シロヤのサニーパン」も映画に出てきますね。


江口:そうですね。脚本家から、物語の進行上何かキーになるアイテムないかなって相談されたんですよ。そのとき割とすんなり「サニーパンやな」と思いました(笑)


Q:まさに北九州が詰まった映画ですね。 


江口:北九州は、東京や都会のどこかという設定で撮影されることが多く、「北九州」として撮影されることはほとんど無いそうなんです。そう言って北九州のフィルムコミッションの人がぼやいてて、、それなら北九州を主役にした映画を撮ろう!と。



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