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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』イーサン・ハント=トム・クルーズの戦いの歴史に、シリーズの節目を実感させる

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』イーサン・ハント=トム・クルーズの戦いの歴史に、シリーズの節目を実感させる


それでもシリーズは続く、という密かな確信



 だが、いかに我々が最終作のようなニュアンスを『フォールアウト』に嗅ぎ取ったとしても、トム・クルーズの、あえて危険なアクションに挑んで自らを鼓舞させる姿勢は、もはやスリルジャンキー(中毒者)の一歩前まで足を踏み入れている。彼がプロデューサーの権限を再び発動させ、次なる危険なアクションに臨んでも、それはそれで不思議はないと諦観すべきだろう。




 とはいえ本作の冒頭、ミッション伝令の機器を包んだ書籍「オデュッセイア」が、英雄オデュッセウスの長きにわたる流離譚を綴ったように、『フォールアウト』もまたイーサン・ハントの戦いの歴史と、その帰結に言及している。なのでシリーズがひとつの大きな節目を迎えたことは、まぎれもない事実だろう。


 もしこれから本作を観るという人は、決して悪いことは言わない。トム・クルーズという役者が長年をかけて育ててきたシリーズを、第1作目からおさらいして鑑賞に臨むのが理想的だろう。それは過去作と登場人物の位置付けを再確認し、作品の理解を深めるためだけではない。回を追うごとに危険度が倍加していくアクションを改めて目の当たりにし、いかにトムの同シリーズへの取り組みが狂気じみているかを実感するためにも有益だ。



文:尾崎一男(おざき・かずお)

映画評論家&ライター。主な執筆先は紙媒体に「フィギュア王」「チャンピオンRED」「映画秘宝」「熱風」、Webメディアに「映画.com」「ザ・シネマ」などがある。加えて劇場用パンフレットや映画ムック本、DVD&Blu-rayソフトのブックレットにも解説・論考を数多く寄稿。また“ドリー・尾崎”の名義でシネマ芸人ユニット[映画ガチンコ兄弟]を組み、TVやトークイベントにも出没。Twitter: @dolly_ozaki



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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

大ヒット上映中!

配給:東和ピクチャーズ

© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.


※2018年8月記事掲載時の情報です。

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