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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』イーサン・ハント=トム・クルーズの戦いの歴史に、シリーズの節目を実感させる

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』イーサン・ハント=トム・クルーズの戦いの歴史に、シリーズの節目を実感させる


イーサン・ハントという主人公への、深い掘り下げと言及



 そんなイーサン・ハントの苦闘とは裏腹に、彼の行動や忠誠心に疑問を抱くCIAは、本部から敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー・カヴィル)送り込んでイーサンを監視下に置く。つまりシンジケートという外敵とCIAという内側からの圧力がイーサンを板挟みにし、彼をこれまで以上に試練の状況へと立たせていくのだ。 


 加えてイーサンを苛(さいな)むのは、自分の戦いは誰かを犠牲へと追いやり、傷つけた者がいるのではないか? という強迫観念だ。今回はそれが愛する妻ジュリア(ミシェル・モナハン)の自由を奪ってきたことへの呵責として、自身を贖罪の意識へと向かわせていく。過去の行動の結果として現在がある——。こうしたイーサン・ハントという主人公の精神的な葛藤に踏み込んでいるところも、シリーズの終わりらしきものを予見させてならない。




 また今回、過去作とのリンクは前述にとどまらない。ネタバレに配慮して詳細には触れないが、たとえば『ミッション:インポッシブル』(96)の開巻で見せた、巧妙なセットと変装で敵を自白へと追い込むIMF伝統のトリックは『フォールアウト』でも効果的に用いられているし、また『M:I-2 ミッション:インポッシブル2』(00)でイーサンがロッククライミングをするシーンなんかも、同様に布石として活かされている。かくのごとくシリーズの集大成を思わせる作りも、よりフィナーレ的な様相を感じさせるのである。




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