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『ミッション:インポッシブル』の功績は誰のもの? プロデューサーと監督からみるM:Iシリーズ※注!ネタバレ含みます。

(C) 1996, 2018 Paramount Pictures. MISSION: IMPOSSIBLE(TM) IS A TRADEMARK OF PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

『ミッション:インポッシブル』の功績は誰のもの? プロデューサーと監督からみるM:Iシリーズ※注!ネタバレ含みます。


※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


Index


『ミッション:インポッシブル』シリーズの方向性



 トム・クルーズ主演作の中でも彼を代表するのは『ミッション:インポッシブル』であろう。現在シリーズは6作を数え、新作は連作として2021年と2022年の公開がアナウンスされている。シリーズは全てトム・クルーズ自身がプロデュースを務めており、3作目以降ではバッド・ロボットが製作に加わり、J・J・エイブラムスがフォローする形を取っている。


 近年の3作からは、その“影響”のようなものが見える。『ゴースト・プロトコル』(11)はアニメーション映画監督として名を馳せたブラッド・バードの初実写監督作だが、特に“アニメ監督らしさ”や“ブラッド・バードらしさ”は無い。



 『ローグ・ネイション』(15)『フォール・アウト』(18)は脚本家出身のクリストファー・マッカリーが監督を務めるが、“あの”『ユージュアル・サスペクツ』(95)脚本家とは思えない、ダイナミックで荒々しい構成の作品である。


 特に『フォール・アウト』では、物語性や辻褄といった土台の部分はほぼ無視され、替わりにいかに過激なアクションを矢継ぎ早に繰り出すかへ重点が置かれている。脚本はアクションを撮りながら場当たり的に現場で作っていった。とはクリストファー・マッカリー談である。



 近年の3作からは監督の「作家性」といったものが見当たらない、もしくは見えづらくなっているのだ。


 しかし、シリーズ初期3作に現れる「作家性」は非常に解りやすく、それぞれの監督に所以している。『ミッション:インポッシブル2』(00)では、羽ばたく白いハトに、二丁拳銃横っ飛びと、自身の作家性をフルコースで発揮したジョン・ウー。


 『ミッション:インポッシブル3』(06)はJ・J・エイブラムスの映画監督デビュー作だが、連続TVドラマ出身らしく、マクガフィンで謎を引っ張るだけ引っ張って多彩なアクションを詰め込み、最終的には「ラビットフットって何だっけ?」と、謎のことなど忘れさせてしまう。


 そして2作目、3作目において監督の作家性を存分に発揮させるという方向性を確定させたのはブライアン・デ・パルマ監督による1作目の成功あってのことだろう。



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