豪華ゲストのトークセッション
イベントのメインでもあるトークセッションは全部で3回。映画配給会社、映画監督、デザイナーとそれぞれゲストをお招きし、それぞれの視点からA24について語っていただきました。
Talk session 01:どこまで知ってる?A24
ゲストは株式会社ファントム・フィルムの国際部マネジャーである成田大四郎さん。映画買い付けで、直接A24とやりとりしている成田さんから、A24とは一体どんな映画会社なのか伺いました。
今度公開になる『WAVES/ウェイブス』の脚本を読ませてもらったという成田さん。iPadのPDFで用意されていたその脚本は、音楽のプレイリストが付いていて脚本に合わせて音楽を聴かせるようになっていたそう。「さすがA24!」と言いたくなるようなエピソードでした。
Talk session 02:映画監督から見たA24
ゲストは、昨年『デイアンドナイト』『新聞記者』が話題となった藤井道人監督。映画監督からはA24はどう見えるのか?藤井監督に色々と話を伺いました。ちなみに藤井監督は、サフディ兄弟が手がける『グッド・タイム』『アンカット・ダイヤモンド』が、A24作品ではお気に入りだそうです。
このセッションでは、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が、このイベントのためにA24について語ってくれたビデオも上映。映画の内容に関しては一切口を出さず監督の自由にさせてくれるという、A24の製作スタンスには驚かされました。
会場の方からの質問で「A24のように今後期待できるプラットホームや会社は日本にありますか?」との問いに、藤井監督は開口一番で「スターサンズ」を挙げてくれました。スターサンズは藤井監督の『新聞記者』を作った映画会社です。『宮本から君へ』『あゝ荒野』などを手がけており、今年は長澤まさみさん主演の『MOTHER マザー』が控えています。確かにA24のように攻めた作品が多い会社ですね。
Talk session 03:A24最新作『ミッドサマー』とは?
ゲストは、デザイナーの大島依提亜さん。最近はA24作品のポスターやパンフレットを手がけることが多くなったと言う大島さん。当日はA24最新作『ミッドサマー』の公開二日前というタイミングでもあり、大島さんが手がけた『ミッドサマー』のポスターやパンフレットなどを中心に話を伺いました。
実際に見ることが出来たのは、ほぼ初だったのではないかと思われる、大島さんの手がけた『ミッドサマー』のパンフレット。公開後は売り切れ続出となっていました。
『ミッドサマー』におけるアリ・アスター監督の演出の話や、ポスターの制作裏話など、大島さんの映画愛に溢れるお話が盛りだくさんでした。