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『シザーハンズ』衣装デザインに秘められた、登場人物の心理とは ※注!ネタバレ含みます。

(C)2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

『シザーハンズ』衣装デザインに秘められた、登場人物の心理とは ※注!ネタバレ含みます。

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原点だった10代の頃のスケッチ



 本作はティム・バートン監督が10代の頃に着想し、スケッチブックに描き留めておいたキャラクターが全ての原点となっている。のちにそのイメージを膨らませていくうちに、バートンは「これって、10代の頃の俺自身なんじゃないか?」と感じたのだとか。いつも孤独を胸に抱き、人間関係も上手くいかない。それでいて周囲からはすぐに誤解されてしまう。そんな10代。


 「誤解」は本作を紐解く上で重要なキーワードだ。そもそも本作で記念すべき初タッグを組んだジョニー・デップも当時、ティーン・アイドルとしての世間の認識と、自分はそうではないのだ、という思いのギャップに苦しんでいたと言われる。それはそのまま、本作の主人公エドワードが苦しむ「誤解」ともオーバーラップし、作り手、演者、主人公とをつなぐ一本の線となっていった。



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 大好きなものに触れたいのに触れられない。愛する人を抱きしめたいのに、それもままならない。その胸の内側の苦しみを柔らかなファンタジー的世界観と「フランケンシュタイン」的なおとぎ話の構成で綴ることで、本作はより多くの人たちの共感へと昇華されていった。2度目、3度目の鑑賞でますますエドワードのことが好きになっていくのは、おそらく我々が、外面ではなく彼の内面をそのまま見つめ、すぐさま誤解を乗り越えられるからなのだろう。



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