ロビン・ウィリアムズの追悼記事のタイトルになったフレーズとは?
しかし、シュルマンのリアルで優れた脚本(アカデミー脚本賞受賞)と、ウィアーの精細な演出、そして撮影場所であるアメリカ、デラウェア州の大自然だけで、果たして『いまを生きる』はこれほどまでに人々の心を打つ作品になり得ただろうか?言うまでもなく、最大の功労者はロビン・ウィリアムズだ。
彼はこれを生涯最高の1作と公言することを憚らなかった。そしてファンもそれを疑わなかった。その証拠に、2014年にロビンが63歳で他界した時、多くのメディアは『いまを生きる』の印象的なフレーズ、「Captain! My Captain」を見出しに大きく使ったのである。そんなロビンの役柄への献身ぶりと、撮影風景、そして、生徒たちのNow & Then(今と昔)については、次回記事に持ち越すことにしよう。
文 : 清藤秀人(きよとう ひでと)
アパレル業界から映画ライターに転身。映画com、ぴあ、J.COMマガジン、Tokyo Walker、Yahoo!ニュース個人"清藤秀人のシネマジム"等に定期的にレビューを執筆。著書にファッションの知識を生かした「オードリーに学ぶおしゃれ練習帳」(近代映画社刊)等。現在、BS10 スターチャンネルの映画情報番組「映画をもっと。」で解説を担当。
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