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今やアカデミー賞監督!『メリーに首ったけ』に見るピーター・ファレリーの原点とは?

今やアカデミー賞監督!『メリーに首ったけ』に見るピーター・ファレリーの原点とは?


※本記事は主なギャグネタにいくつか触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


Index


伝統のラブコメディに、リアルな下ネタを盛り込む



 ピーター・ファレリーがアカデミー賞受賞作を撮った監督になるなど、20年前に誰が予想できただろう? 日本でも好評を博している『グリーン・ブック』(18)。そもそもファレリーは弟のボビーとともに共同監督で、バカで下品なコメディを多数手がけてきた。「『ジム・キャリーはMrダマー』(94)を撮った監督に賞をあたえてくれてありがとう」と、本人もギャグにしているほどだ。しかし、それでも昔から優秀な監督であることはファンならご存知のとおり。1998年に製作された過去の代表作『メリーに首ったけ』を見ても、それは明らかだ。


 ロマンチックコメディと呼ぶには、かなりキワどいギャグも多いので、あえてラブコメディと言わせてもらおう。物語の始まりは主人公テッドのハイスクール時代。そこにはメリーという、誰からも愛されるマドンナ的な存在の女子がいた。地味で目立たないテッドにとって、メリーは高根の花。そんなある日、障碍のあるメリーの弟をイジメから助けたことで、プロムにメリーを誘うという思わぬ幸運が転がり込む。


 しかし、メリーの家に迎えに行ったとき、悲劇が、というか喜劇が、というか惨劇が起こる。トイレを借りたテッドが、不幸な偶然が重なったことで、男性器をズボンのファスナーに複雑に挟んでしまった……かくして救急車で運ばれ、テッドは一生に一度のチャンスを棒に振るのみならず、愛する女性の前での失態に深いトラウマを抱えてしまう。



 この冒頭のエピソードだけで、本作がどんなテイストなのかがわかる。誠実だが何をしてもうまくいかない男性と、美人で性格もよい女性の、ままならぬ恋の物語。前者を演じるベン・スティラーは『ズーランダー』(01)等でもおなじみのコメディの才人だ。そして後者を演じるはご存知、キャメロン・ディアス。彼女を実にチャーミングに見せたことで、本作はキャメロンの出世作となる。ファレリー兄弟によると、彼女本人も実際にとてつもなく性格の良い女性だったとのこと。


 そして思い切った下ネタが本作に宿っていることを、ここでアピールする。大事な性器を挟めて苦悶する主人公の慌てぶりはおかしくも痛々しい。驚くべきは、挟んだイチモツをしっかり見せてしまうこと。もし、この時点でドン引きするのであれば、本作を見ない方がいいだろう。これはファレリー家で実際に起こった出来事から発想を得ている。兄弟の姉がパーティを開いた際、客のひとりが同じように挟んでしまい、母が彼を助けた実話からヒントを得たとのこと。



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