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ふたりのサブリナ、ひとつのコミック【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.34】

ふたりのサブリナ、ひとつのコミック【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.34】

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ふたりのティーンエイジ・ウィッチ



 10月の終わりなのでふたりの魔女のお話を。NETFLIXドラマ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」は、1996年から2003年まで放送されたドラマ「サブリナ」のリブートやリメイクと言われることも多いが(そもそもその2つは似て非なるものなのだけれど)、どちらかと言うと同じコミックを原作とした別々の作品である。


 1970年代にアーチー・コミックが送り出した「魔女サブリナ」は、アーチー特有のコミカルなタッチで、原題にある通りティーンエイジャーの魔女の日常を描く作品。「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」と「サブリナ」両方に共通する基本的なあらすじとしては、自分と同じく魔女である叔母姉妹と暮らす16歳のサブリナが、実は魔女であることを隠しながら高校生活を送るというもの。特別な正体を隠しながら高校に通うという設定がとにかくわかりやすい。


 メリッサ・ジョーン・ハートがサブリナを演じる「サブリナ」は、最初のコミックに近いコメディタッチ。サブリナ・スペルマンは16歳の誕生日に自分が魔女であることをふたりの叔母から告げられ、正体を隠しつつティーンがぶつかるトラブルを魔法で解決するドタバタな日々が始まる。かつてのNHK教育でも放送されていたので馴染みのあるひとも多いかもしれない。「ハリー・ポッター」と出会う前のぼくにとっては、魔法の世界と言えばこのドラマだったし、元はと言えば「ハリー・ポッター」の分厚いハードカバーを手に取ってみたのも「もしかしたらサブリナっぽい話かも?」と思ったからである。


 対してキーナン・シプカがサブリナに扮する「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」は、アーチーのホラー部門からリリースされたホラー版コミック(ドラマ原題と同名の「Chilling Adventures of Sabrina」)がベースとなっており、コメディ要素は鳴りを潜め、かなり暗く凄惨な描写もある内容となっている。16歳の誕生日に闇の洗礼式を控えたサブリナ・スペルマンは、人間と魔術師のハーフとして人間界と魔界の間で苦悩し、やがては自分の血筋や出生の秘密と対峙することになる。90年代と違ってサブリナは16歳になる前から自分が魔女であることを知っているが、誕生日に洗礼式というイベントがつくことで、そこを境に彼女が新たに知ることが増えるという作りになっている。



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