1990年代以降のウディ・アレン出演映画
1990年代以降もウディ・アレンは、コンスタントにアカデミー賞にノミネートされ続けている。1990年の『アリス』から2013年の『ブルージャスミン』まで、その数は8作品にも及ぶ。ただし2004年以降は、映画の出演自体は少なくなっている。
『ウディ・アレンの影と霧』(91) 監督:ウディ・アレン 85分
モノクロの作品で、カフカ的な世界を体感することもできる。ウディ・アレンは監督と脚本、そして、連続殺人犯に追われる主人公役を担当している。ヒロインはミア・ファローだ。1920年代のヨーロッパを舞台に、連続殺人におびえる町の人々と、それに巻き込まれる平凡な主人公を描いた作品である。ウディ・アレン演じるその主人公を中心に、様々な登場人物が織りなす物語を楽しもう。
『誘惑のアフロディーテ』(95) 監督:ウディ・アレン 95分
1995年公開作品である。監督と脚本、主演はウディ・アレン。この映画でウディ・アレンは、アカデミー脚本賞にノミネートされている。なお、娼婦役のミラ・ソルヴィノがアカデミー助演女優賞を受賞した。ウディ・アレン演じる主人公とその妻は養子を取る。出来の良いその息子の実の母は、ポルノ女優であった。この現代的な物語を、ウディ・アレンがどう料理しているのかが見どころだ。
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『ヴァージン・ハンド』(00) 監督:アルフォンソ・アラウ 95分
ウディ・アレンは主人公役で出演している。監督はアルフォンソ・アラウで、脚本はビル・ウィルソンだ。ウディ・アレン扮する肉屋の主人公は妻の浮気に激怒し、妻を殺害してしまう。その死体の手首が、ある騒動を巻き起こすブラックコメディ映画の。浮気する妻役を、シャロン・ストーンが演じている。
『タロットカード殺人事件』(06) 監督:ウディ・アレン 96分
3年振りにウディ・アレンが出演した作品として知られる。映画の公開は2006年だ。イギリスとアメリカの合作で、監督と脚本もウディ・アレン。映画としては、ミステリ・コメディに分類される。スカーレット・ヨハンソンが主役で、ウディ・アレンは冴えないマジシャン役だ。ロンドンを舞台に、連続殺人犯をめぐる物語が展開していく。老マジシャンをどうウディアレンが演じるのかは、一見の価値があると言えるだろう。
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役者としてのウディアレンを年代順に味わいつくそう
ウディアレンの出演した映画は、40作品を優に超えている。若いインテリユダヤ人役をコミカルに演じていた彼も、老人役を見事にこなすまでになった。どの役も魅力的に演じる彼だが、役者としての成長を追うのなら、やはり年代順に見ていくのがいい。特に今回、厳選して紹介した22作品はどれもおすすめのものばかりだ。順番どおりに視聴すれば、役者ウディアレンの歴史を辿れることだろう。