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『先生、私の隣に座っていただけませんか?』黒木華   心がけたのは自身の解釈を気づかせない芝居【Actor’s Interview Vol.16】

『先生、私の隣に座っていただけませんか?』黒木華 心がけたのは自身の解釈を気づかせない芝居【Actor’s Interview Vol.16】

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基本的にアドリブはやらない



Q:堀江監督との現場はどうでしたか?


黒木:めちゃくちゃ楽しかったです。これまでずっと、同世代の監督さんとご一緒したいと思っていたので、すごく刺激になりました。私と柄本さんのやりとりを楽しんでくださっていましたし、その上でどうすれば面白くなるか、舵取りしてくださいました。


Q:堀江監督は、ある程度委ねてくれたのでしょうか。


黒木:そうですね。俳優の演技を楽しんでいて、信頼して任せてくれている感じがしました。そんな中でも、出てくる指示は的確でしたね。


Q:委ねられると、アドリブなどは出やすくなるものでしょうか。


黒木:私は基本的にアドリブはやらないんです。ただ、相手の方がアドリブをして、それに乗るときはあります。相手の方はちゃんと理由を持ってアドリブをしているので、それに対しては反応しています。

 

『先生、私の隣に座っていただけませんか?』© 2021映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会


Q:柄本さんとの掛け合いは、すごく面白くてすごくナチュラルでした。柄本さんとの呼吸はどうでしたか。


黒木:心地良かったです。柄本さんは、私が無理せずその場に居られるようにしてくださったので、演じるときの「よいしょ」って自分を持ち上げるような、役になりきる瞬間の感覚を無くしてくれたんだと思います。


撮影の合間は、柄本さんとたわいない話をしたり、比較的静かに過ごすことが多かったです。緊張させる方ではないので、それがすごくありがたく、そのおかげで夫婦の距離感を自然につくれたのかなと思います。


Q:“連れ添った夫婦感”がすごく出ていたからこそ、物語の行末がより気になりました。


黒木:ありがとうございます。その夫婦のつながりが、この作品では重要だったと思います。そういう意味でも、お相手が柄本さんで本当に良かったです。私の呼吸がすこし遅れたりしても、それに合わせてどんどん芝居を変えてくださる。そこもすごく面白かったですね。





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