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『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』駒井蓮 役と自分が似ているほど難しい【Actor’s Interview Vol.30】

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』駒井蓮 役と自分が似ているほど難しい【Actor’s Interview Vol.30】

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戯曲を書いてみて見つけたもの



Q:以前、小説新潮に「いとみち」のエッセイを書かれていましたが、俳優以外に興味のあるジャンルはありますか。


駒井:小さい頃から詩を考えるのが好きだったので、書くことは好きだと思います。去年、学校の授業で初めて戯曲を書いたのですが、これがとても楽しかった。これまでは詩やエッセイなど短めのものは書いてきましたが、これを機会に小説など長めのものにもトライしてみようかなと。


Q:普段は演じる側ですが、戯曲を書くことで発見もありそうですね。


駒井:以前ワークショップの先生に、「自分で(脚本を)書くことで、一つ一つのセリフやト書きがどれくらいの熱量で書かれているかがよく分かるよ」と言われたことがありました。実際に自分で書いてみると、それがすごく実感できた。セリフやト書きの一行にどれくらいの時間や気持ちが込められているかを痛感しましたし、自分で書くとすごく難しいんです(笑)。この経験で向き合い方も変わる気がしました。




Q:好きな映画監督や映画などがあれば教えてください


駒井:最近観て印象に残ったのは、夏帆さんとシム・ウンギョンさんが出ている『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(19)です。田舎から出て来て東京で働いている主人公が、とある事情で実家に戻る話なのですが、地元との距離感や空気感がすごくリアルで驚きました。久しぶりに実家に戻ると、風景が変わっていたり、親の姿が変わっていたり、家の家具の配置が変わっていたりするものですが、そういうところがよく表れていました。シム・ウンギョンさんのインナーチャイルドの感じや、夏帆さんの子供っぽさや反抗心を持っている感じなど、その雰囲気も素敵で心にグッと来た作品でした。すごく面白かったです。




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駒井蓮

2000年12月2日生まれ、青森県出身。「ニコラ」専属モデルを経て、『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16/前田弘二監督)で映画初出演。『いとみち』(21/横浜聡子監督)で映画単独初主演を務め、第34回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 新人賞をはじめ多数の受賞・ノミネートを果たす。その他の主な出演作に『名前』(18/戸田彬弘監督)、『町田くんの世界』(19/石井裕也監督)、『音楽』(20/岩井澤健治監督)、『青めぐる青』(22/宮崎彩監督)、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」、LINE VISION「改札で止まっちゃったら」、RCC「フューチャー!フューチャー!」など。NHK-FM「駒井蓮のニポミン!」のMCを務めているほか、出身地である青森県平川市の「ひらかわPR大使」としても活動中。



取材・文:香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


撮影:中野建太

ヘアメイク:里吉かなで

スタイリスト:尹 美希





『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

4月14日(金)より新宿武蔵野館、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国ロードショー

配給:イハフィルムズ 

(c)映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」

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