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お化け一家『アダムス・ファミリー』の魅力【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.4】

お化け一家『アダムス・ファミリー』の魅力【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.4】

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『グリンチ』で思い出す『アダムス・ファミリー』



 黄色いミニオンでお馴染みのイルミネーション・エンターテインメントから、今秋、ドクター・スースの絵本に基づく『 グリンチ』が公開されるらしい。


 クリスマスを台無しにしようとする緑色の怪人のお話ということで、ティム・バートンの『 ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年)のインスピレーション元でもある。グリンチが悪意でもってクリスマスを盗もうとするのに対し、ガイコツのジャックはあくまで憧れと善意からクリスマスを模倣しようとするというアレンジがおもしろい。


 イルミネーションとティム・バートンと言えば、チャールズ・アダムスの漫画「アダムス・ファミリー」をストップモーションアニメ化するという噂があったのを思い出す。


 「 アダムス・ファミリー」と言えば、バリー・ソネンフェルド監督の実写映画版2部作(1991年、93年)がお馴染み。幽霊屋敷同然の家に住み、世間一般の道徳にとらわれない、独特の価値観を持つ悪趣味ギリギリの風変わりな家族のお話で、ゴスの憧れである。


 原作は「ザ・ニューヨーカー」誌などで活躍した漫画家・イラストレーターのチャールズ・アダムスによる一コマ漫画である。ぼくもやっぱり映画版を観てきたし、映画自体を観るよりも前からホンダ・オデッセイのCMのイメージもあったので、アダムス一家と言えば真っ先にアンジェリカ・ヒューストン扮する夫人モーティシアを思い浮かべてしまうが、原作漫画の軽快な線や味わい深い水彩、不気味な世界観の中で際立つコミカルでかわいらしいキャラクターたちの表情を知って、わりと衝撃だった。


 その原作のタッチで、ティム・バートンがアニメ化(しかもストップモーション)すると聞いて、当時は感激したものだ。バートンの作風と「アダムス・ファミリー」の相性の良さは言うまでもないし、ストップモーションはバートンの十八番である。


 しかし、早いうちにその企画は立ち消えになったようだ。そうこうするうちにバートンはディズニーの『ダンボ(仮)』(2019年予定)を撮ることになる。今思えば、バートンとアダムスの組み合わせはぴったりすぎる余りにかえって意外性がないというか、逆にコラボする必要性がなかったのかもしれない。親和性が高すぎる上に両者の個性が確立されすぎていて、別物のままでもいいのではないかと。それならバートンが耳の大きな小ゾウのお話をどうアレンジするかのほうが気になるかも。もちろんバートン版『アダムス・ファミリー』が実現すればうれしいけどね。



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