取材した映像には続きがある
Q:東海テレビのドキュメンタリーや、大島新さんや五百旗頭幸男さん、ダースレイダーさん、プチ鹿島さんたちが作る作品など、ドキュメンタリー映画界は新たな盛り上がりを見せています。刺激を受けている部分はありますか。
大久保:東海テレビさんや大島さんの作品と比べると、TBSの場合はいい意味で雑多。いろんな人がいろんなジャンルを撮っているところが特徴です。大島さんとも、「色んな人がいるから、色々やった方が良いですよね」と話したことがあります。日本のドキュメンタリーはやっぱり数が少ない。もっと増えた方が良いし、もっと気楽に話せるようになる方が良い。とにかく参加選手を増やそうよと。所属は関係なく、やりたい人がどんどんやっていけば、切磋琢磨が広がって全体の質もあがると思いますね。
Q:この映画祭は、TBSで放送している報道や番組にどのような影響を与えていると思われますか。
大久保:ニュースでも番組でも、自分が取材して撮っている映像にはその続きがある。放送して終わりじゃないんです。自分が追い続けている以上は、放送したものに対してのアンサーを出したい。この映画祭はその場になり得る。そこが影響としては大きいでしょうね。もしかしたら、50年後、100年後に作品を見る人がいるかもしれない。そこまで想定して作ることが出来る場にもなっているかもしれませんし、そうなって欲しいですね。
エグゼクティブプロデューサー:大久保竜
TBS DOCS、 TBSドキュメンタリー映画祭の企画、エグゼクティブ・プロデューサー。TBSテレビ報道局局次長、報道コンテンツ戦略室長。音楽バラエティ班、ドラマ班を経て情報バラエティ番組の立ち上げを多数。過去の主な企画・プロデュース番組は「サンデージャポン」「爆報!THEフライデー」「桜井・有吉THE夜会」「有吉ジャポン」など。
取材・文:香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
撮影:青木一成
TBSドキュメンタリー映画祭 2024
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/
【会場・日程】
東京・ヒューマントラストシネマ渋谷
2024年3月15日(金)~3月28日(木)
大阪・シネ・リーブル梅田
2024年3月22日(金)~4月4日(木)
名古屋・センチュリーシネマ
2024年3月22日(金)~4月4日(木)
京都・UPLINK京都
2024年3月22日(金)~4月4日(木)
福岡・キノシネマ天神
2024年3月29日(金)~4月11日(木)
札幌・シアターキノ
2024年3月30日(土)~4月11日(木)
舞台挨拶の時間やゲスト詳細は、公式ニュースをご参照ください。