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『GEMNIBUS vol.1:ゴジラVSメガロ』上西琢也監督 自宅の布団の上でモーションキャプチャ【Director’s Interview Vol.417】

『GEMNIBUS vol.1:ゴジラVSメガロ』上西琢也監督 自宅の布団の上でモーションキャプチャ【Director’s Interview Vol.417】

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自宅の布団の上でモーションキャプチャ



Q:『シン・ゴジラ』(16)も担当されていたそうですが、ゴジラの造形はメインでやられていたのでしょうか。


上西:そうですね。CGのゴジラ3形態分を担当していました。第3形態は手伝ってもらいましたが、第2形態と第4形態は自分の手で仕上げています。


Q:今回のゴジラのデザインは、ベースにした時代などあったのでしょうか。


上西:自分は『ゴジラ』(84)から『ゴジラVSデストロイア』(95)までの世代なので、そのゴジラをベースに、『シン・ゴジラ』のディテールも入れつつ、歴代のゴジラを参考にしてバランスを整えました。


初代ゴジラは原爆のキノコ雲からデザインされていてデザイン画も残っている。そういう爆発煙のディテールを入れることで、ゴジラのキャラクター性が出来てくるんです。それで今回は、まずCGで爆発を作り、その爆発のもくもくした煙をCG上で物体として固め、その固めた形状を顔や体に貼り付けていきました。だから、煙を体に貼り付けて作った感じがありますね。



『GEMNIBUS vol.1』Ⓒ2024 TOHO CO., LTD.


Q:レジェンダリー版ゴジラにはどんな印象がありますか。


上西:あれはあれで楽しく観させてもらっていますが、CG技術者的にはパッと画を見るだけでその裏にある膨大なお金が一瞬で分かっちゃう。それを享受できるのはすごく良いですけどね(笑)。


Q:メガロは着ぐるみ感がありましたが、あえて意図されたのでしょうか。


上西:メガロとゴジラの動きは自分でモーションキャプチャーでやっています。「フルトラッキング」という、バーチャルVチューバーの方たちがよく使っているVRの機材があるんです。それを使って、スタジオなどではなく、自分の家の布団の上でやりました(笑)。




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