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『辰巳』小路紘史監督 自主制作の自由度がもたらすものとは【Director’s Interview Vol.424】

『辰巳』小路紘史監督 自主制作の自由度がもたらすものとは【Director’s Interview Vol.424】

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妥協しないロケハン



Q:廃車場や立体駐車場、アジトとなる中華料理屋など、その場所が魅力的ですが、どのようにしてロケ地を見つけたのでしょうか。


小路:オーディションと並行してロケハンも半年ほど行いました。いわゆる制作部が探してきてくれたロケ地から選ぶのではなく、自分で探しに行きました。ネットで調べたり人伝てに聞いたりして探し、自分が満足できる場所を最後までこだわれました。商業だと見つかるまで探すということは出来ず、最後はどこかで妥協しなければならない。ドラマをやらせてもらった経験から、それはすごく感じていたので、今回は自主制作だからこだわろうと。


Q:ロケハンにはカメラマンの山本さんも同行されたのでしょうか。


小路:カメラマンの山本とプロデューサーの鈴木と一緒に常に3人で回りました。山本も「こういうところで撮りたい」という意志が強いので、一緒にロケハン出来たことがクオリティに繋がったと思います。



『辰巳』 ©小路紘史


Q:日本じゃない感覚があったという感想も多いですが、どんな基準でロケ地を選んだのでしょうか。


小路:新しくないところが良いなと。どこか汚れていて薄汚いところの方が、この世界観には合うのではと思っていました。この映画はいわゆるメインストリートを歩いていない人たちの話なので、ロケ地もキャラクターに合わせて選びました。


Q:一度決まったロケ地が途中でNGになったこともあったそうですね。


小路:後藤の工場のロケ地が決まった次の日に「こんな野蛮な映画には貸せない」と言われてNGになりました(笑)。ロケ地探しは本当に大変でしたね。


その後お借りできたロケ地は全て快く貸してくださり、「何でもやっていい」と言っていただき、日数の制限もそれほどありませんでした。追加撮影も多かったのですが、それでも快く貸してくださいました。





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