『フォールガイ』デヴィッド・リーチ監督　ポップコーン映画を賞賛したかった【Director’s Interview Vol.427】

PAGES

2024.08.16CINEMORE編集部

監督とスタントマンの経験から来たもの

Q：ライアンとエミリーには素晴らしい相性があります。この映画に彼らを起用した理由は何ですか？

デヴィッド：僕が出演依頼をしたのはこの2人だけなんだ。彼らを捕まえることが出来て本当に嬉しいよ。ライアンは企画の初期段階から参加してくれた。僕は彼に、『フォールガイ』のアイデアと、この男が負け犬のヒーローであることを売り込んだんだ。ライアンは親しみやすいキャラクターを作るのがとても上手で、しかも映画スターの資質を持っている。そういう組合せを持っている俳優は他にはいないよ。

エミリーに関しては、初稿の後に参加してくれた。僕のプロデュース・パートナーのケリー・マコーミックが、「女性のキャラクターをどう強化するか」となって、それでジョディの役を監督にしたんだ。僕たちは彼女を、メイクアップ・アーティストから監督に変えたんだよ。そして彼女の展開をもう少し波瀾万丈にして、責任とプレッシャーを与えた。エミリーはそのアイデアにとても夢中になってくれたよ。ライアンとエミリーは、これらのキャラクターを創造できる豊かな環境を気に入ってくれた。彼らにはとても感謝しているよ。

Q：特に思い入れのあるキャラクターはいますか？

デヴィッド：コルトとジョディ、両方のキャラクターが好きだよ。なぜなら、僕は彼ら二人に共感できるからね。僕は監督業をもう10年もやっている。だからエミリーに対して僕が貢献できることはたくさんあった。「これは僕の経験から来ている」と言ってね。そしてライアンには、20年以上もスタントパフォーマーをやってきた経験から、彼に貢献できることもたくさんあったし、その瞬間を本物らしくすることついての質問にはいつでも答えることができた。