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『ジョン・ウィック』キアヌ・リーブス、グレイトアクターへの一歩を刻む新たな代表作

Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (c) David Lee

『ジョン・ウィック』キアヌ・リーブス、グレイトアクターへの一歩を刻む新たな代表作

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「いい人」キアヌが50歳で再び覚醒



 スターの地位を確立した俳優が、その後どれくらいの時間、最高レベルの状態で愛され続けるか。わずかな期間だけ強烈な輝きを放ち、忘れ去られる者もいれば、何十年にもわたり輝きを失わない者もいる。キアヌ・リーブスは、圧倒的に後者を代表するスターだろう。


 私生活や撮影現場での「いい人」情報にあふれ、私服はあくまでもカジュアル、ラーメン好きなど、あらゆる点が、われわれ一般人と同じ感覚。ハリウッドのトップにいながら、その感覚をまったく崩さないで生き続けていること自体、奇跡レベルである。そんなキアヌを映画の神様は決して見捨てることなく、『スピード』(94)、『マトリックス』シリーズ(99〜03)など、映画史に残る作品をプレゼントしてきた。そして50代を迎えるとき、新たな代表作が生まれた。『ジョン・ウィック』(14)である。この前年、キアヌは『ファイティング・タイガー』(13)という出演も兼ねた初監督作を送り出している。1964年生まれの彼にとって、50歳は節目の年になったわけだ。


『ジョン・ウィック』予告


 ただ、『マトリックス』3部作の後、爆発的なヒット作がなかったことから、映画ファン、および長年のキアヌのファンは、公開時『ジョン・ウィック』に過剰な期待をかけていたわけではなかった。あくまでも、キアヌが新たに主演するアクション映画の1本というイメージ。しかし実際にフタを開ければ、心が熱く高ぶり、テンションが最後までとぎれない傑作となっており、その評判によってキアヌの新たな代表作に位置づけられたのである。


 殺し屋稼業から足を洗い、一般市民として静かな生活を送っていたジョン・ウィック。妻に先立たれ、彼女との思い出が詰まっている愛犬を殺され、愛車も持ち去られた彼が、復讐のために殺し屋として再び覚醒する。その姿は、50歳にして再びアクションスターとして覚醒したキアヌに重なる。



『ジョン・ウィック』 Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (c) David Lee


 この50歳という節目での覚醒について、『ジョン・ウィック』のプロモーションで来日したキアヌに直接聞いてみた。場所は帝国ホテル。東京を代表するホテルのひとつだが、ハリウッドスターの来日で使われることはめったになくなっていた。『JM』(95)で帝国ホテルに宿泊した際、キアヌがクリーニングのサービスのすばらしさに感激したのは有名な話で、それ以来、来日のたびに洗濯物を持参したとか、しないとか、そんな噂もとびかったほど。そういうわけでキアヌには帝国ホテルの宿泊が提案される。『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)での来日では、取材こそ別ホテルだったが、宿泊は帝国ホテルだった。


 50歳での覚醒について、キアヌはこんな返答をした。「柔道や柔術を基礎から学び、トレーニングした。そこに銃撃の動きを合わせるというのは、今までやったことがないので『覚醒』に見えるのだろう。僕らは、この動きを『ガン・フー』と呼んだ。でもたしかに50代に入る今、年齢を意識することもある。肩の手術を経験したし、左脚は慢性的な関節炎だ。そのためヒザの水を抜いたり、注射をしたりしている。肉体的にはガタがきてるので、これからは経験を有効に使うしかない。ベテランらしく、要領よくね。」





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