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オカルト・アメコミ映画『コンスタンティン』の魅力【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.24】

オカルト・アメコミ映画『コンスタンティン』の魅力【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.24】

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くたびれたヒーロー、ジョン・コンスタンティン



 『マトリックス』シリーズの新作が噂されている中、そういえば個人的に続編を待ち続けているキアヌ・リーブス作品があるのを思い出した。2005年公開の『コンスタンティン』である。


 『コンスタンティン』はDCコミックスの「ヘルブレイザー」を原作としたオカルト・アクション。ヘビースモーカー故に肺ガンで余命いくばくもないエクソシスト、ジョン・コンスタンティンが、すでに確定している自分の地獄行きをなんとか阻止するため、悪魔祓いをして善行を積もうと奮闘する中、天界・現世・地獄の三つの世界を揺るがす陰謀に巻き込まれる。どうして地獄行きが決まってるかというと、十代のときにその霊感の強さに思い悩んで自殺を試みたからだ。


 はつらつとしたヒーロー、あるいは影があったとしても強力だったりお金持ちだったりするヒーローたちとは打って変わって、陰気で嫌味な私立探偵(しかも病気で弱っている)というキャラクターが、当時14歳だったぼくには新鮮で熱かったものだ。移動も専用の改造車や魔術的な手段ではなく、助手が運転するタクシーである。住まいは閉鎖されたボーリング場の上階の小汚い部屋で、帰ると独りでレコードをかけてうつむいて過ごす。少し視野を広げれば、それがハードボイルド系の典型的な私立探偵キャラの雰囲気だとわかるのだが、当時のぼくは見たことのないタイプだった。


 2005年は『スター・ウォーズ:エピソード3 シスの復讐』や、のちに三部作の一作目となる『バットマン ビギンズ』の公開年でもあるが、間違いなくこの『コンスタンティン』もそこに並ぶお気に入りの一本である。監督のフランシス・ローレンスはミュージック・ビデオの映像作家としても知られ、本作もどこかキアヌ(あるいは後述のティルダ・スウィントン)のPVのように見え、そこが繰り返し観ることのできた理由のひとつかもしれない。ローレンス監督がアヴリル・ラヴィーンの「Sk8er Boi」のPVを担当していたというのも、両方大好きだったぼくにとっては非常に重要な繋がりだ。後で知ったときは、驚くとともになるほどと納得した。実はぼくの中学時代はかなりこのひとの影響下にあったのかもしれない。



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