“悪い奴ら”の作り方
Q:水上恒司さん演じる相葉四郎をはじめ、濃いキャラクターが次々と登場します。各キャラクターはどのように作っていかれたのでしょうか。
内田:「元ヤンキー少年が警官になりました」という昔ながらの設定はやりたかったので、相葉にはそのままストレートに反映しました。『犯罪都市』の名の通り、色んな悪いやつが出てくるので、ヤクザの親分はオールドテイストにして、ホストの総帥なども登場させました。韓国から来る刑事は、普通だったらエリートの設定になると思いますが、相葉と同じく落ちこぼれた脱線刑事にしてみました。キャラが似た刑事をあえてぶつけてみようと。そこはチャレンジでしたね。
Q:髪型や衣装など、人物のビジュアル造形もインパクトがあります。
内田:メインの刑事2人は、とにかく革ジャンにこだわりました。古着に見えますが、実はオリジナルで何着か作ってもらっています。昔の刑事やヤンチャなお兄さんが着てそうな革ジャンを作ってくださいと、衣装さんにお願いしました。相葉はプロレス好きなので、プロレスTシャツを着ているのですが、今回の美術さんがこういうTシャツを毎日着ているガチファンでして…(笑)。その方に色々とアドバイスをもらいながら、現場で演出していました。
Q:プロレスTシャツが格好良くて、つい目がいってしまいます。
内田:好きな人はたまらないですよね。撮影している横でその美術さんが唸っているんです。「うわー、いいですねぇ」って(笑)。これは彼のために作ったような映画かもしれません(笑)。
Q:チェ・シウ役・ユンホさんの、ウィンドブレーカーと革ジャンの着こなしも攻めていました。
内田:普通に考えたら、シャカシャカのウィンドブレーカーの上に革ジャンっておかしいですよね。でも彼が着ると「何だかいそうだな…」と。韓国の刑事っぽい雰囲気がよく出ていたと思います。韓国メーカーのスニーカーを履いていたり、韓国警察の腕時計を使っていたりと、見えないところで美術部が頑張ってくれています。

『TOKYO BURST-犯罪都市-』©2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
Q:福士蒼汰さん演じる村田蓮司の赤いジャケットも強烈でした。
内田:最初に現れたときは知っている福士さんじゃなくて驚きました。筋肉隆々で服がパンパンになっていましたね。
Q:上田竜也さんがホストの総帥・海斗役で出演されていますが、最初は本人だと気づきませんでした。
内田:上田さんも福士さんも、ぱっと見て分からないのがすごい。とにかく明るい安村さんもね。皆本当に変身してくれました。
Q:上田さんは髪型も攻めてましたね。
内田:上田さんの髪型はメイクさんと話し合って、「ビートルズみたいな髪型にしょう」と。「絶対に合わないよね」と言っていたのですが、つけてもらったら意外に面白くて。上田さん本人からも、「俺なんであの髪型だったんですか?」って聞かれました(笑)。