警察官も驚いた!新宿封鎖ロケ
Q:相葉と村田の格闘シーンがほぼ吹き替えなしだったと聞いて驚きました。2人のキャラクター性も相まって最高のガチンコバトルになっていました。
内田:みんな運動神経が良いんですよ。おかげさまで誰も怪我は無かったですね。福士くんはトレーニングをやっているので力がすごい。コンビニのレジを持ち上げてぶん投げるシーンがあるのですが、あれメチャメチャ重いんですよ。実は脚本に無いことをやってもらっていて、村田だったらこれを投げそうだなと、現場で急遽美術さんにお願いして投げさせてもらいました。そうしたら福士くんが軽々と持ち上げちゃった。普通の人だったら重すぎて持てないですよ。そういう部分でも彼の迫力が出たんじゃないかな。それをかわす水上くんの反射能力もすごかった。心配せずに見ていられましたね。
Q:そのように、現場で臨機応変に変えることは多いのでしょうか。
内田:僕の場合、現場でのコラボレーションは多いかもしれません。自転車を使ったアクションなども、台本には「自転車で追いかけっこをする」としか書いていないので、飛んだり跳ねたり路地に入ったりなど、現場で出たアイデアでやっています。スタッフは困っているかもしれませんが(笑)。
Q:自転車で爆走するシーンでは、都庁の前も走っていて驚きました。
内田:今回は東京都がすごく協力してくれました。「こんなに悪者が出る映画なのにいいのかな」と思いつつも(笑)、「ありがとうございます!」とやらせていただきました。

『TOKYO BURST-犯罪都市-』©2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
Q:新宿の駅前を全面封鎖しての撮影もあったそうですね。
内田:全面封鎖したシーンは、終電から始発までの時間で撮影しました。東口の紀伊国屋書店あたりから1〜2キロくらいの距離を封鎖したので、警察官の方も驚いてましたね。靖国通り周辺はそもそも撮影禁止区域なので、今までは申請を出しても絶対に撮影出来なかったんです。そこを何ヶ月も前から申請して打合せを重ねて、撮影の10日前に許可が出た。スタッフの粘り勝ちですね。ありがたい限りです。
Q:映画、配信ドラマなど、ここ数年はものすごい数の作品を監督されていますが、スケジュールやモチベーション、そして演出など、どのようにされているのでしょうか。
内田:忙しいのはたまたまですね(笑)。僕は30歳を過ぎてから映画の世界に入ったので、失われた10年を今一生懸命取り戻しているところです(笑)。でも最近の監督は皆忙しいですね。配信時代ということもあり、一昔前みたいに「4〜5年に1本撮る」みたいなペースではなくなっている。映画はそういう配信に対抗するものでもありますし、スピーディに撮っていくことは今後も増えるんじゃないかな。
Q:アウトプットが多くなると、どうしてもインプットの時間が減ってしまいますね。
内田:それが大変なんです。読書なんかも移動中になってしまう。じっくり読みたいなぁと思うときはありますね。インプットできないとずっと同じ感覚のままになってしまう。インプットの時間をキープすることは課題ですね。
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監督/脚本:内田英治
1971年、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。週刊誌記者を経て、1999年に脚本家デビュー、2004年『ガチャポン!』で映画監督デビューを果たす。2020年の監督作『ミッドナイトスワン』 では、第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ計9部門を受賞し、日本映画界のトップクリエイターとしての地位を確立。世界的な話題作となったNetflixオリジナルドラマ 「全裸監督」 (19)の脚本・監督も務める。2025年公開の『ナイトフラワー』に続き、2026年には『スペシャルズ』が公開。その動向に国内外から熱い注目が集まっている。
取材・文: 香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
撮影:青木一成
『TOKYO BURST-犯罪都市-』
5月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:KADOKAWA/BY4M STUDIO
配給協力:MAJOR9
©2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ