糸人間の画コンテでイメージを共有
Q:ミュージカルシーンの歌や踊り、カメラアングルなどはかなり計算が必要になりそうですが、実際の撮影はいかがでしたか。
香月:難しかったですね。この映画を作ってみて、舞台のミュージカルでの効果的な振り付けと、映画のミュージカルでの効果的な振り付けは違うのだと感じました。ミュージカル俳優としての経験が活きる場面ももちろんありましたが、映画だからこそ変える必要もあった。そういう意味でも、試行錯誤しながら作っていきました。
Q:今回のカメラマンやスタッフは、これまで一緒に映画作りをされてきた方々だったのでしょうか。
香月:カメラマンの池田圭さんは今作で初めてご一緒し、私のやりたいことにすごく歩み寄って下さいました。撮影日数が少ない中で、待ち時間ができないように配慮して下さったり、準備に時間がかからないように入念な打ち合わせをして下さったり。とてもありがたかったですね。

『グリーンマン』
Q:事前に画コンテは書かれたのでしょうか。
香月:スタッフとのイメージ共有が必要だったので描きましたが、私は絵がすごく下手で…。「こういう画を撮りたいと思ってます!」と糸人間で描いた画コンテをお見せしました(笑)。カメラの位置と撮りたい画をイメージした間取り図のようなものも描きましたね。とにかくいろんな資料を作って、私がやりたいことをスタッフに共有しました。本当に絵が下手だったので、振付の大和さんには「味があるからTシャツにしたほうがいいよ!グッズにしなよ!」と言われました(笑)。
Q:一郎の心の声としてグリーンの女性が3人出てきますが、設定はどのように考えられたのでしょうか。
香月:日本の映画でミュージカルをやる場合、喋っている人が突然歌い出すのはハードルが高いなと思って。心の声として歌ったり踊ったりするのであれば、実写でも観やすいのではないかなと。初稿の段階から心の声であるガールズが歌う設定にしていました。
Q:3人のガールズが表現する歌が素晴らしくて、「心の中に3人のガールズが欲しい!」と思いました。3人というのもしっくりくる気がします。
香月:しっくりきますよね。ネガティブな子、ポジティブな子、すごく賢い子というキャラクター設定だったのですが、初稿の段階からガールズは3人いてほしいなと思っていました。